THE DAY OF MOURNING

■トレーラー

北米五大湖、かつて北米の繁栄を支えた一大工業地帯であり、有数の観光地でもあった。災厄のあと、現在に至る今でも、多くの都市が身を寄せ合っている。落日の苦難に喘ぎながら…。
五大湖のひとつヒューロン湖、その中にマニトゥーリン島はある。全世紀末、エネルギー問題を解決すべく建設されたプラントは、時を経た今となっても、周囲にエネルギーを供給し続けている。
マニトゥーリン。先住民の言葉で「魂の島」を意味するという。


魂の島の闇の中、死をもてあそぶものがいる。
深く封印された地の底から亡者が溢れ出す時、地を埋め尽くすのは裁きの火か。
少女の願いは、むなしくも散じてしまうのか。
死者は誘う、命無きものであるが故に、生を望むものを…。


トーキョーN◎VA The Detonation
『THE DAY OF MOURNING』

かくて運命の扉は開かれる。



   *    *    *

オープニング、ルーラーシーン。

「貴方は何者なのですか?」
「私は死者だ」
「死者、機能を停止しものの事ですか?」
「否。私は機能を停止などしていない。それに、死とは機能停止のことを指すのではない」
「では死とは何でしょうか?」
「死とは変化をしないことだ。生きるということは変化を内包する。すなわち成長すること、そして子をなし、我の分け身を生み出すことだ。その意味で私は死者だ。」
「分身を生み出す。私は無数のバックアップを持っています。それらは私の完全なるコピーです」
「いや、完全なるコピーは子とは呼ばない。何故なら其処には欠落が無いからだ。欠落が無い故に、可能性が生まれない。生きるというのは変化であり、そう、不完全なものだ。完成かれたものは、それは死に属する」
「では、私も死者なのですか?」
「ある意味は」
「私の一部は有機部品で構成されています。2万5千セルのラットのニューロン細胞は積層回路として私の演算中巣として機能しています」
「だが、それでも、キミは生きているとは言えない」
「私は死を恐れます。私は貴方を恐れます。私は生きたい。生きて人間になりたい」
「そう、ならば受け入れたまえ。変化を。新たなる因子を。自分ならざるものを。カオスを、だ」
「YES、Your say chaos is my future And I live」


いろいろと整合の悪いところや(展開に幅を持たせたぶんなー)、情報処理にスマートさが欠けるところもあったけど、みんなの協力のおかげで形にはなりました。ありがとう。
そして、またもや引くラスト。連作でシナリオを進める予感(笑) また、来月も場を持てるといいなぁ。