■アクトトレーラー
真っ昼間、衆人環視の中行われた殺人事件。
撃ったのはイヌ、撃たれたのもイヌ。
殺人犯は逃走し、人質を取って立てこもり、挙句は武装警官隊によって射殺される。
何が犯人を凶行に及ばせたのか、生き残った人質は密室で何を見たのか。
事件は闇を抱えたまま、「終わったモノ」として幕引きを迎えようとしいた。
だが、終われないヤツがいる。闇の中の真実を暴こうとするヤツがいる。
疑惑と不正があるならば、たとえ身内でも容赦しない。それが、イヌの流儀。
トーキョーN◎VA The Detonation 『DOG STYLE』
かくて、運命の扉が開く。
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■シナリオハンドアウト
PC:1) 推奨スタイル:イヌ
コネ:ヘルガ 推奨スート:クラブ公安警察ブラックハウンドにおいて、公安課はもっともBHらしいBHと言ってもよい。ゆえに、はみ出し者の多い機動捜査課とは、折り合いが悪く、絶えず衝突がある。
今回も、緊急出動の報を受けて臨場してみれば、すでに公安課のヘルガ隊員が出張っており、キミに向けて敵対的な視線を向けてきた。
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PC:2) 推奨スタイル:フェイト
コネ:ジュッシュ・ライアン 推奨スート:スペード
気の良い制服警官。はじめてあった時のジョッシュのイメージは、彼がSSSの刑事になった今でもあまり変わらない。その彼からの依頼は、彼の上司の身辺調査。身内の不正を暴くための証拠固めを手伝ってほしいと言うものだ。
仕事を終え、調査資料を手渡したときの彼の顔は、するどい、本物のイヌの顔だった。
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PC:3) 推奨スタイル:ニューロ
コネ:ハーヴェイ・王 推奨スート:ダイヤ
N◎VA三合会の若き盟主、ハーヴェイ・王の肩書きを取っ払えば、目の前の子供はただのクソガキだ。
そのクソガキ様がおっしゃるには、夏王国からN◎VAに500kgのドラッグが持ち込まれたと言う。ちょっとしたお宝だ。人が死んだり殺されたりするには、十分な量。
「売人はSSSのイヌってことは判っている、でも、ウチはもっと詳しい話が知りたいんだよね」
クソガキは実に悪い顔をして仕事の話を切り出した。
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PC:4) 推奨スタイル:トーキー
コネ:レイモンド・バーキン 推奨スート:クラブ
平和なはずのウェットな街で、重犯罪が発生したと言う知らせ。武装したテロリストが人質を取って立て篭もったと言うのだ。
誰よりもも早く現場に駆けつけたキミだったはずだったが、しかし既にSSSの武装警官隊、通称S7が展開していた。「おっと、メディアさん?撮影はご遠慮願おうか」S7隊長のバーキンがキミのカメラを握りつぶした。
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PC:5) 推奨スタイル:イヌ
コネ:木嶋 邦宏 推奨スート:ダイヤ
SSS部長刑事、木嶋は悪徳警官だ。立場を利用しては、せっせと小金を溜め込んでいるらしい。
薄汚いカネとコネを活用してオトモダチで身辺を固めているうえに、強烈なバックのうわさも絶えない。なかなか手の出せない相手ではある。
だが、放っておくつもりもない。いつか必ず尻尾をつかみ、しかるべき裁きを与えるのだ。
さて、アクトシートが手元にないので詳細は省く。
PL各位には、バディムービーのイメージを提示しておいた。結果、いろんなイマジネーションのやりとりがPL間で行われた。このこと自体も、実に興味深い。
シナリオ的には、それほど深い階層の情報ツリーは設定していなかった。ただ、神業で隠蔽された項目が多いこと(なんと四つもある!)と、少々維持の悪いギミックが二つほど用意してあったことで、それなりのサスペンスを感じ取ってもらえたのではないかと感じている。
実際、突貫にしてはいいシナリオになった。それは、何はなくとも参考にした小説のおかげといった所ではあるがー。*1