D&D、【〜昇華の竜〜】


■この頃のシモン・マロード
三ヶ月ぶりの参加、もけ氏のD&Dキャンペーンである。
実は、この三ヶ月の間に、オレが仕事で参加できなかった回がある。その不参加だった時の間、オレのキャラである所の獅門稀人はどうしていたかと言うと。
「業物の一振りを求めて放浪。あげく、化け猫退治をやらかす羽目になったのさ」
だそうである。
そうやって大騒ぎの一幕の末、漸く手に入れたカタナは化け猫が憑依した「呪われし妖刀」でありました。
や、中の人が自分で設定して、DMさまに発注をかけたんだけどね〜、呪われた武器。
ちゃんと経験値とお金と払ったのよ?(笑)*1
カタナには名前を、命名「抜天丸」
英語表記はHigher Than The Sky
Lvも10に達し、かねてよりの計画通り「バンザイ突撃(跳躍つき)」ローニンとなったシモン。全力攻撃の際には、ACは−10!*2になる命知らずの明日はどっちだ。


▼イントロダクション
疫病が蔓延する村から、「山から脅威がやってくる助けてくれ」との依頼を受けたのが、前々回。
そのときには病気のカラクリも解明し、暗躍していたナイトハグとタナーリを滅ぼしたのでなんとなく解決した気になってました。じっさい、その後に起きた事件でそれどころじゃない気になってたし。
ですが、仕事を振ってくれた四葉会によると、事件は解決してないそうで。そういや依頼人である村人にも会ってねェなぁ。
というわけで、再びテレポートサークルを通って事件の現場に。


マリリス、後にグリスゴル
依頼のあった村に行くと、5人の冒険者が探索している様を、遠間から確認。別口のご同業か。
彼らに気さくに話しかけようとしたそのとき、その冒険者らのすぐ側にマリリスが出現。瞬く間に3人が屠られる!

即座に反応し、最初に飛び出したのは魔法戦士のケンドール。棘鎖がうなり、レイスストライクからの全力強打の一撃は、マリリスに大規模被害による頑健セーブを要求するに十分だった。
マリリスはダイスを振った。出目は「1」だった。マリリスは死んだ。戦闘は終わった。
DMお疲れ様。

状況を整理する為、先ほどの冒険者に話を聞く一行。
その傍ら、周囲を警戒していた符術道士のギャラハンが鋭く叫ぶ。
「其処ぉっ!」
発声と同時に放たれた魔法矢。しかし障壁に遮られダメージは通らず。
姿を現したのは、使い魔と思しきクアジット。クアジットは、もはやこれまで、とばかりに一行を巻き込み自爆を試みる。ダメージは18d8、77点。セーブ不可。
パレッタの「鍵」による集団転移が無ければ、半数が死亡していただろう*3

極間近に敵の存在を感知したパレッタ。周囲を注意深く探れば、次元と次元の狭間に潜む術者を確認。
パレッタが太陽神官のアイリスに存在を告げるや、アイリスは呪文にて主物質界に相手を引きずり出す試みに移る。
穏形を破られた術者は、意趣返しとばかりにパレッタに攻撃を加えようとする。次元の狭間から手を伸ばし、パレッタに触れようとするが、パレッタは割り込んで転移。
次元の向うからにょっきり生えた術者の手が空を掴んだその刹那、待機行動を宣言していたシモン・マロードのカタナが一閃、強かに術者の手を切りつける。
「わはは、茨城童子かよ!」いや、ゲームシステム上、腕は切り落とせなかったけど。
この痛手により、逃走のための呪文が中断してしまった敵術者。その間にアイリスの呪文「メイク・マニュフェスト」が完成、投射される。
敵は抵抗の意思セーブを振った。ダイスが転がった、出目は「1」だった。敵は姿を現した。

謎の術者の正体は、異形の生命体に憑依されたグリスゴルでありました。呪文に完全耐性を持つ人造であり、強敵です。しかも、PLにも訳の分からぬ謎のテンプレートが追加されている模様です。
ですが、実体化し、手の出せる存在でもありました。
ケンドールとマロードがにこやかに武器を準備します。
七人の冒険者がグリスゴルを取り囲みます。
…。
2ラウンド持ったグリスゴルは流石だと思いますよ?



▼背徳者の村
だいたい、村人が10万Gpの報酬を用意できる事がおかしかったんだ。

さて依頼人の村は無人だった。別口の冒険者も詳しいことは判らず。
そこで我々でつぶさに村を探索することに。

村自体に、大規模な魔法装置の展開されていた痕跡を発見する。
建築物の構造材に仕込まれた、ルーンと言うか印章というか、そんなの。現在は無効化されているが、転移か、それとも次元間移動か。ゲートなのだろうか。
その無効化された魔法装置を修復しようとした痕跡も発見される。
修復は、血で描かれた奈落語で行われつつあった。ああ、タナーリ。この事件、本当に根が深いのか。
我々は更なる手がかりを求めて村で最も大きい建物に移動する。

村で最も大きい建物は、地上四階の石造りの建造物であった。
村長の家らしい。
ここ、本当に村?

建物で地階に通じる落とし戸を発見。強固な秘術錠を、開錠の呪文で強引にこじ開ける。
奥には金庫状の扉が。スカウトのパレッタが装置無力化を試みるが、失敗。
途端に開放される魔力、防衛装置の発動だ。
せまい空間に放たれたエネルギー、冷気ダメージが10d8、電気ダメージが10d8、火ダメージが10d8。殺す気か。
転移術の異能を持つパレッタじゃなきゃ、無傷ではすまなかったぞ*4

他の部屋を丁寧に探索する。占術呪文で、扉を開放する鍵が建物内部にあるとわかったからだ。
「鍵と言うか、合言葉の一種だろうな。周りの様子から推測できるかも知れねェゼ?」*5
なるほど、内装にヒントは隠されているようで。
みんなで頭をひねるパズルタイム、それを眺めて欠伸をするマロード。
占術呪文を併用し、何とか金庫の開放に成功する。

内部には祭壇の様なものが。なんというか名状しがたいと言うか。超宇宙の脅威と言うか。ふんぐるいふむぐむふたぐん、というか。そんな感じで。
うっかり水鏡を覗き込めば、南極の狂気山脈の地下何処とも知れぬ地底の洞穴で、ポリンキーのマヌケな人形みたいなクリーチャーが人間を使役している風景がみえたりとか。
ああ、見るんじゃなかった、的な。
何でもここいら一帯には、地底にある王国の伝説が古代からあるそうで。超強力な、魔法帝国*6からの攻撃にも耐えてしまう様な、である。
あー、なんだろうなー。関係あるのかなぁ。少なくともオレたちには関係ないといいなぁ。
まぁむりだろうが。



▼歪み
以上の調査結果を持って、更なる聞き込みを行うべく移動。前々回助け付近の村人とかね。古代の地底王国に、所縁ありそうだったし。
結果は芳しく無かったけど。

ここで方針を再確認。
ともかくも山から脅威が来る、と言うのは判っている。である以上、実地に山に入るしかないだろう。ここはスカウトのパレッタの腕前に期待するところ。
もちろん、闇雲に山に分け入るわけではない。
注目点は「歪み」
既に我々は異世界から来訪した「異形」に何度も遭遇している。そのたびに「歪み」にも出くわしているのだ。
今回も、グリスゴル戦で経験したように「異形」は姿を見せている。ならば、周囲にも「歪み」は振りまかれているだろう。かつて、山の中でドルイドたちと共闘した時のように。
「歪み」を追うのは、ワールドキーパーとしての英雄的役割を持ったガデッサの仕事だ。
かくて我々は山に踏み込んだ。


▼荒ぶる巨神
人々の歴史からも消え去るほど古い、それほどに古い神の似姿を持つ巨神像二体。二体は縺れ合う様に争っていた。
我らは手を出しかねていた。
かの巨神像とは一戦交えたことがあり、ぶっちゃけ懲りていたのだ。
ああそうだろう、脅威度27の戦闘に割り込むのは、幾らなんでも無茶ってもんだった。

謎の洞窟の中で戦闘は行われていた、大騒ぎしながら此処まで移動してきたのだ。
洞窟の由来はわからないが、いずれ曰くはありそうで。なおかつ、その奥には企みを巡らす一団が巣くっていた。
ラークシャサ、多次元にその名も名高い悪の体現者。練達の秘術の使い手でもある。
強敵を前にして、ヒモリ・リョウが「ケープ」を発動。一団を一息に運び、一気に相対する間合いをつめた。それが戦闘の合図となった。

シモン・マロードは激怒した。バーバリアン・レイジである。そして今回は、その先がある。
ビーストレイジ。獣人種族「ビースト」の特殊能力シフティングの一形態「限定激怒」である。
そして、その上で妖刀「抜天丸」を抜刀、「狂乱の呪い」がシモンの身に降りかかる。
これぞシモン・マロードの全力全開。激怒+激怒+激怒!激怒の三段活用。フルレイジ状態であった。
カタナを無双撃に構える。バンザイ突撃、次いで跳躍、ライオントーテムの飛び掛りによる攻撃回数は、加速の魔法効果を含めると三回。ダメージは、2d8+76。見たか、これぞ二死一殺の極意也。
一撃離脱を使い、攻撃目標を蹴散らして通り過ぎる。シモンの背後で、既にラークシャサは絶命していた。

仲間をほっぽって突撃するマロード。たどり着いた場所の横道に、大型のデヴィルが。90度方向転換し横穴に飛び込むマロード。
突撃。撃破。そして大爆発するデヴィル。ひとりダメージを受けるマロード。
横穴の奥は行き止まりで、なにやら祭壇が祀ってある。そして祭壇の前には、更なるデヴィルが待ち構えている。
マロードは叫ぶ。
「此処は任せて先に行け」
うん、誰だってそうするだろう。爆発するデヴィルと、近づく者は誰彼かまわず切りつける狂乱したサムライの戦いだ。関わる方がアホらしい。
一行は、横穴に飛び込んで、実に嬉々として戦うバンザイバカをほっぽって、洞窟の先に進んだ。

マロードが仲間に追いつくと、既に戦闘は収束を迎えていた。
ただ、二体の巨神の争いだけが、謎のゲート?前で行われている。

なんかDM曰く、こんな場所らしいです。僕DDOやらないから、よくわかんない。
ケンドールが残敵を掃討し終わると同時に、一方の巨神が手を引き転移して去る。
様子から察するに、古代の神が残したと目されるかの巨神像ですら、「異形」に侵されたと言うのだろうか…。
洞窟の最奥であるゲート?前には無残な遺体が数多く並ぶ。
その多くは、何処かの高位存在に儀式の供物として捧げられた様相であった。
贄とされた人々の魂は既に無く、その標しとして、彼ら無残な被害者の骸には、顔が無かった。
一同の胸に、ルイン・オブ・ヴェンジェンスで目撃した光景が去来する。
いったい何が行われようとしているのだろう。

*1:10000Exp と 5000Gp ほど。安くはねぇぞ?w

*2:ACペナルティが−30、通常のACが20なので、−10なる。ちなみに床に置いた西瓜のACが5。

*3:代わりにパレッタのアクションポイントは空になったがー

*4:ディメンジョンドアはパレッタの種族「ナイトユニコーン」の持つ擬似呪文能力。パレッタはコレを割り込みアクションで行える。それでも、こんなにヒョイヒョイ跳べるのは、パレッタの極めて高い能力値によるものだが。

*5:たとえば、モニターにくっついてるポストイットにPASSワードが書いてあるとかな(笑)

*6:今は無いが滅んだわけでもない。今は、超次元にパレスなる空間(建造物?)を作って暗躍している。PLである所のオレは、神々の支配でも企んでるのか知らん?と推測するのだが、マロードの知った事ではない