リプレイ

ソード・ワールド2.0リプレイ from USA(1)  蛮族英雄─バルバロスヒーロー─

ソード・ワールド2.0リプレイ from USA(1) 蛮族英雄─バルバロスヒーロー─

読了の57。

陽の下を歩めぬ異形のヒーロー。これぞアメリカンスタイル、これが米式ヒーロー像!*1
ですが、日式のTRPGに放り込み、リプレイ仕立てにするとこうなります。やあ、ナルホド分かり易い。

GMは外国人。とか書くと、日記系四コマ漫画の様でもありますね。

GMを通して見るアメリカのプレイスタイル。その様子は日本のそれと少しも変らないようです。 「月曜日は魔法使い」にも見るように、オタク文化の一翼でありますな。(もしくは、怪作「The Gemars」であるとか)
データゲーマーと、ロールプレイゲーマーの住み分けみたいな部分も、また似た感じもします。(「吸血鬼好きな連中」と呼ぶ辺り、このGMがどちらに属しているかも)

ただまぁゲームに関わるスタンスの上で、決定的に違う部分もあるようで。
アメリカ人は、FPSよろしく一人視点の上で、個人データの上を通して見える視界を切り取って、物語としているところ。
対して、リプレイに代表されるような日本式の遊び方は、自分自身も含めて登場人物とし、舞台の上を客席から眺めるような視点でゲームに参加している。*2
これは全体の中の個人というもの対する、両国の文化背景に起因するものであろうか?(そんな質めんどくさい考察はやらないがー)

ともかく、異なる慣習や文化が出会うとき、必ずそこにはおかしみや面白みが発生する。それを眺めるのは、実に愉快だ。

*1:かつては石ノ森ヒーローもそうだったんだけどなー。仮面ライダーは変っちまったよねぇ。

*2:アイデンテティーを意図してこわすこの状態は、心理的に乖離性障害の危険性をはらんではいないだろうか。や、まぁ、「狂ったまま正気を保っている」とまで言われるオタク文化では、実に普通に行われていることではあるがー。