呆然


野営地に戻った一行ですが、程なく異変に気がつきます。巡礼は一つ所に集められ、護衛である傭兵達がグレイブの切っ先を彼らに向けています。地面には、ペイロアの癒し手達が横たわり、事切れている様子。
戻った冒険者達を出迎えたのは裏切りでした。
一行の前に、リックと名乗った冒険者が進み出ます。曰く…
・巡礼たちは人質である事。
・要求は、太陽神殿が補完している「焦熱の緋石」であること。
・速やかに要求に従えば、巡礼の安全は保障する事。三日以内の返答を望む。
・オッドの街にて待つ。
新たにリックの仲間と思しき顔ぶれも増えています*1。此処は慎重に対応すべく、一度アンハーグに戻る事とする一行。
冒険者を見送る、巡礼者たちの不安げな表情。その中にあって二人だけ、信頼に満ちた瞳で彼らの背中を見送る瞳がありました*2

馬に分乗しアンハーグに急ぐ一行。後背よりウォーグの追跡を受けますが、プリムラの呪文の援護を受けた馬には追いつけません。悠々と引き離し、ほぼ一日でアンハーグに到着します。

*1:重装鎧のリザードフォークと大型のウォーグ

*2:デイジーとアニーのヤング母娘。デイジーの両手の治療を願い、ガーネットを頼るべくトーチポートに向かうところであった。