怪人小才子

いわれている事と実像が重ならない。調べてみると意外な人物像につきあたる。暦史はだから面白いのだが。(最近は甘粕正彦とか、フィクションの中の彼と実像は随分と違うようだ)
だが全くかわらぬ人物も居て面白いというか、なんというか。や、辻政信なのだが。
かわぐちかいじ安彦良和の描く辻が全く同じで笑ってしまう。実際によく似ているし、「ああ、辻ってばこんなのこんなの。」って感じだし。
実にフィクションの辻と、実像とし評される辻に乖離がない。だから逆に興味がわく。
誰が何所から見ても代わらぬキャラクター性を持つ人間は実在しうるのだろうか?
実のところ辻政信は「辻政信」という虚像をつくって演じきったのではないだろうか?
彼のあまりにもケレンに満ちたエピソードの数々を見るに、そのような妄想にかられる。
うむ、昭和の怪人である。