ウィッチクイーン

曽我町子さんがなくなられた、68歳。まだお若いのに。

mixiの日記表示は訃報に驚く見出しの連なりであった。皆一様に驚き、哀しみ、悼んだ。
その人気の高さが良くわかった。本当に愛された人だった、もちろん僕も大好きだった。

報道ではオバQの声優としか紹介されていないが(何故なんだろね)やっぱり特撮の世界での活躍の方が印象深い。
魔女ベルバラ、へドリアン女王、魔女パンドーラ、最近もマジレンジャーで天空大聖者マジエルを演じておられた。
僕にとっては魔女の代名詞、魔女の女王。
国立でアンティークショップを経営なさっており、お店にはヘドリアン女王の衣装が飾られていたとか。ああ、一度お伺いしたかった。

妖魔夜行の短編小説で、友野詳天本英世をモデルにした妖怪を出していた。小説の中で、妖怪は子供向けの特撮番組に怪人として出演、敵役としてファンに愛されていた。
同じような感じでTRPGのシナリオを作れないだろうか。一ファンとして、追悼の意を表すのに。不適当だろうか?よく分らない。
アンティークショップの女主人で元女優、しかして実態は本物の魔女。イマジネーションは湧き上がる、描写も演出も必要が無いくらい。だってホントに居たんだもんな、魔女は。

曽我町子さんが本物の魔女であったとしても僕は驚かないし、多分多くの人たちが納得してしまうだろう。そんな気がする。
それは願望かもしれない。町でアラビア小物を扱っている骨董屋を覗いたら、店の奥から女主人が出てきて、あの愛らしい憎めない笑顔を見せてくれるかもしれない。という。