SF

復活の地 2 (ハヤカワ文庫 JA)

復活の地 2 (ハヤカワ文庫 JA)

読了の39。

一言で言えば、それは悟りかと。そう思う。
人生には幾度か悟りの瞬間があり、そのたびに人間は変っていく。

破壊は終息し、再生が始まった。
だが、再建のための試みに対する、なんと障害の多いことか。政治、軍事、外交。そして、救うべき民衆が最大の抵抗となって主人公を苦しめる。
衆の僕たるを誇りとし、ただただ滅私に勤める男の視野は、抑圧の中で知らずの内に狭窄していく。

一方の主人公たるお姫様は、長足の成長を遂げつつあった。や、まぁ、ただ物を知っただけとも言うけど。
あ、途中でようやくデレます。デレても毅然とした態度は変らず、その辺さすがは皇族だな!(笑)

車椅子の少女と、都令閣下と。この巻では、主要メンバーの心情の変化が、つーか成長が描かれ。オレ、シンルージ男爵好きだなぁ。

起承転結でいえば、承転。序破急でいえば、破。状況は流転し、展開は新たな顔を見せ。そして、真実は姿を現し、新たな脅威が予言される。
あわわわ。
寝れねぇよ(笑)