読了の08

チキチキマシン 猛 レ ー ス w



次々に登場する彗星捕獲レース参加宇宙船、そのどれもがいたく個性的。同じ推進機関を使用して飛翔する船の一つも無く、それぞれが、それぞれのやり方でゴールを目指す。ビックリドッキリメカ大レース。
しかし呑気だな、ファー トラベラーズ クラブ。競争相手にして、共に旅する仲間という不思議な連帯感が、各宇宙船同士にある。

丁度、若田光一が長期滞在で宇宙に行くとかでインタヴューをTVでやっていた。その中で彼は言う。アメリカ人、ロシア人、多種雑多な人種が居るISSで、同じミッションをこなしていくうちに、不思議な気分になるというんだ。
オレの国はあそこだ、自分の生まれた場所はあそこだと、軌道上から見下ろして語り合う。遠く離れた場所から、同じ大地を見下ろして語り合ううちに、「ああ、オレ達の来た場所はあそこなんだな」と言う気分で「地球」を見、その気持ちを共有しあうと言うのだ。
宇宙に出て、初めて地球人になれる。そんなような話である。

ISSのような低軌道でもこうなのだ、星のパイロットの世界のような、人が高軌道に出て活動しているような時代。宇宙に進出して活動する宇宙屋の気持ちと言う物を推し量れるモンじゃないか。



ところで、この話ではレースに参加する船は、各社一隻との規定は無かったように思うが。一社ぐらい、2・3隻の船で船団を作ってトライしても良かったんじゃないか知らん。相互にフォローし合える上に、他方が他方をパスファインダーに、またブースターに使用できるのは大きな利点だと思うんだがなぁ。



や、トーキョーN◎VAのカゼSSSにグレートレースに題材をとったオモシロシナリオがあるんだが、やってみたくなったぞ(笑)