レビルの苦悩V

損害を受けた陸戦ガンダムには補充はなしだよ、その分は新規にジムを生産する方がいい。
「では廃棄処分といたします」
戦線は他方に展開している、しかもわが軍の主力は未だ旧態然とした兵装のままだ。いまは一機でも多くのMSが必要なのだよ。特化した少数の高級機では、戦争は行えない。

MG 1/100 RX-79[G] 陸戦型ガンダム (機動戦士ガンダム 第08MS小隊)

MG 1/100 RX-79[G] 陸戦型ガンダム (機動戦士ガンダム 第08MS小隊)

カリフォルニアは意外に抵抗したな。
「ニューヤークからの増援がありましたから。また、海と山に囲まれた地形は天険の要害ですし」
鎌倉みたいなもんか。ユーラシアはどうなっている?
「量産型ガンタタンク、二個中隊が全滅しました。アラビア、ロシアを目前に一進一退が繰り返され、未だオデッサへの到達も果たされていません」
戦力が足らんか。かといってカムチャッカの部隊は、ベーリング海峡を押さえるのに必要だ。陸専用ジムを多数生産、アジア全域に配備を向けるか。

ティアンム提督からの報告です。敵新型MSの存在を確認したそうです」
ザクのRシリーズが遂に実戦投入し始めたか、もはやSフィッシュで誤魔化しきれる事態ではないな。地上での優勢をうけて、宇宙のジオンもまとまった戦力を保持できては居ないが。
「宇宙にもMS部隊をとお考えで?」
うむ、マゼランの火力はまだ必要だ。だが、サラミスは全て改装し宇宙母艦としてしまおう。その上でジムの生産に入る。パイロットの選出にはいってくれたまえ。
「了解しました」

このフィッシュアイってーのは面白いなー。これ、出典はなに?
「さあ?」

「ニューヤーク、沈黙しました。続いてオデッサ攻略の為の準備に入ります」
うん、MSの補強で中央アジアは確保で来た。ワタシはヨーロッパに渡って、オデッサの陣頭指揮を執る。アメリカの部隊は、周辺地域の掃討を完了した後、アフリカに差し向けてくれ。
「閣下、エルラン中将から具申があります」
「閣下!オデッサ作戦ホワイトベースは不要です!」
うん判った、ホワイトベースオデッサには向かわせない。
「? え! や、わかっていただけて、その、感謝します。では」
「…よろしいのですか?」
なにがだね、マチルダ君。
ホワイトベースの件です」
だって、そうしないと君死んじゃうジャン。
黒い三連星との交換なら、悪いレートではないかと考えますが」
しかし困るんだよ君が居ないと、他に女性スタッフ居ないんだぜ。連邦軍。他の誰がこのレポートでワタシの相手役をやってくれると言うの。カレン?ライラ?あり得ない!
「女性に限らずとも良いのでは、ティアンム提督ではどうでしょうか?」
だめ。却下する・
「……」

オデッサ、完了したね。
「核ミサイルの解体も問題なく完了しました」
先ずは一安心だ。これで生産を優先させていた結果、滞っていた開発に資金を振り分けられるよ。
「宇宙でも、徐々にですが戦線を押し広げています。地球降下ポイントの全てを掌握するのも時間の問題との報告です」
うむ。残るはホワイトベース隊の解散のタイミングだなぁー。