大晦日

既に夜は明けていた。勝敗の趨勢は決していたが、牌をめくる事を諦めきれぬ男達が其処に居た。
その一方で、もはや睡魔に侵され、戦う意思を保てなくなった男も居た。だが、代わりに戦場に立つ者が居ないのだ。具体的に言うと、タマちゃんが仮眠から目を覚まさないのだ。
背後から響く健やかないびきを受けて、その男、D伊藤はいった「もう負けでいいよ。眠い」
つーかですね、D伊藤さん。完全に寝ぼけているのに、大きな手を上がり始めやがりまして。寝てるときの方が強いってどーよ?起きてる時は全く上がれなかったのに!(笑)

朝八時、流石に全員の疲労が極みに達し、四時間ほどの仮眠をとる事となった。
倒れこむように眠りに入ろうとする男達。
そのとき、立ち上がる影があった。
「 ふ っ か ー つ ! 」
其処には5時間の睡眠を得て、完全復活したタマさんの姿があった。
正しくは、タマさんの姿しかなかった。
他の男達はみんな寝ていた。
タマさんはDSを取り出し、大晦日の明るい朝日のなか、カルドセプトに精を出すことにした。

12時に起床。
夜勤明けで遊びに来た松郎さんが、タマさんとGAMERSを見ていた。
死体置き場から、甦る気配を見せぬD伊藤さんを尻目に、泣きの半荘二回が発動。ハルキチをこのまま返してなるものか!っていう事だ。
結果、ハルキチはしっかり勝ち分を増やしていった(笑)
睡眠をとったタマさんや、酒の抜けたタケポン相手でもコレだからなぁ。アイツ夕べも一切休み無しで打ってたのに。むぅ。

その後、ハルキチとD伊藤さんは予定があるため帰宅。
タマさん、オレ、そして松郎さんとタケポンで半荘二回。
一回目、調子が出てきたオレ。だったが、ラスで調子に乗りすぎタマさんに跳満を振り込む。流してりゃTOPだったのに、オレのバカ。
二回目で松郎さんが、四暗刻。ツモ上がり、しかもリンシャンから。なんだそりゃ(泣笑)
以降、松郎オンステージ。島本和彦用語で言う所の「松郎の日」状態。全部ツモ上がり、タケポンがハコテンで撃沈終了。

結局、一番負けたのは オ レ だ 。
と ほ ほ ー の ほ 〜 (泣)