サードシーズン、〜キング・ナバロンの秘宝〜

「今回、パーティ管理表というのを用意してきたのだが。これ、パーティーの名前を記入する欄があるんだよね」
「俺たちか…、さしずめ「遭難者」ってところだな」
「それはちょっとw」
「じゃあ、漂流者って事で。英語表記はザ・ドリフターズ!www」



前回、海賊の襲撃に対し、五人の冒険者が敢然と立ち向いこれを撃退した。
しかし、生き残ったはたった二人のエルフであった。二人は海流に流されるまま、海図にも記載されてない孤島へと漂着するのだが…。


迎えて、今回の参加人数は6人。
当然、前述の二人に合流しなければならない。
いくつか導入を考えてみてはが、いずれも自然な流れとは言いがたく。
結局、参加者を交えた合議の結果、残りの四人もまた謎の孤島に漂着したという事と相成った。


あー、不自然という言葉も、数奇な運命と言い換えれば叙事詩っぽくはないだろうか?


冒険者紹介

カイラーヴィン・フィアサル
ウッドエルフ 男 スカウト 中立にして善
通称カイラー、軽業と機動射撃を駆使する有能なスカウト。
生来の種族特性に加え、技能点と特技を視認と聞き耳に特化させた、超一流の偵察兵である。
故郷を失った一族の為に、ミスティアイルを求める探索を行っている。

ケルテン
グレイエルフ 男 ウィザード 混沌にして善

前回キャンペインにて、見事開放されたラオ神の聖域「ヴィブリオ・サルート」出身のグレイエルフ。
現行ルールでの、正統派エルフウィザードの完成を目指す稀代の才能。多分、将来的にはDMにも手に負えなくなるんじゃないかなぁ〜。
海洋冒険という重装戦士が活躍しにくい舞台背景での、彼の役割に掛かる期待は大きい。

ジャック・ワイルド
人間 男 クレリック(ラオ) 秩序にして善

多島海域におけるラオ神殿のありように違和感を感じた最高司祭サバンは、自らの13番目の弟子であるジャック・ワイルドに調査を命じた。〈共同体〉の領域次元にある大神殿から送り出された彼は、ちょっとした手違いから座標がズレ、絶賛遭難中のエルフ二人組みの目前の海面に落水。巨大な水柱を立てたのであった。
灼熱の太陽と、荒れ狂う海原に、敢然とフルプレートとタワーシールドで挑むフルコンネンキュアマシーン、それが ジ ャ ッ ク ・ ワ イ ル ド だ。

ディープ・ザ・ナバロン
人間 男 スワッシュバックラー 中立にして善

伝説的な海賊王、ナバロン。その彼が残したパイレーツヘイヴンとも言うべき島の名を、ナバロン島と呼ぶ。今はもう無い島である。
かつて、多島海域を支配するアイゼル王国に滅ぼされた島だったが、今五人の若者がその復活を夢見て動き出した。彼ら五人は、自らナバロンを名乗り多島海域で旗揚げの機を窺っているという。ディープはその五人の若者のうちの一人だ*1
ちなみに彼は人買いに買われて、前回登場の海賊船、シャーグリフィン号で奴隷労働させられていたそうな。前回の戦闘の途中隙を見て脱走、そのまま海で遭難し、謎の島に漂着したのだった。

物部 空穂 (もののべ うつぼ)
人間 女 バード 混沌にして善

かつて祭事の一切を司ってていた“物部氏”の末裔、現在は流浪のバードの身の上である。
人買いに騙され「商品」としてシャーグルフィン号に乗っていたのだが、ナバロン同様に脱出し島にたどり着いた。
ピュアバードを通す事をテーマにした、技能系キャラクター。その能力は、キャンペーン展開に大きな影響を与えるだろう。
また、意味深な設定をDMに丸投げしてきやがったので、其処を含めて注目すべき存在ではある。

フー・リン(虎 燐)
人間 女 モンク 秩序にして善

今パーティにおける、貴重な壁にして打撃力。また、一行中の最大筋力でもある。(や、それでもSTRは16なんだがー)
スワッシュバックラーとマルチして、臨機応変の状況対応力をもつ頼れる(?)前衛である。
多島海域出身であり、里帰りの為に、商船オラシオン号に密航していた。秩序にして善として、その振る舞いはいかがなものかと。
その報いか否か、オラシオン号は爆沈し、海に投げ出された彼女は謎の島に漂着する羽目となる。
ちなみに、本気かどうか知らないがセイクリッドフィストを目指すとか目指さないとか。…やっぱり微妙だ。

■砂浜

漂着したのは、海岸の砂浜。いくらかの漂着物ともに、冒険者が流れ着く。
北側は密林、その向こうに眺め見える岩山。南側は島影一つ見えぬ海原。東の方はなだらかに砂浜が続いており、反対に西は岩場となって断崖絶壁となっている。


さて、身を寄せ合う冒険者7人。先ずは食料の確保と、ベースキャンプの設営を始める。特に問題は飲料水の貯蔵容器。幸い、大破した船のものと思われる木材が少なからず流れ着いているので、材料には困らない。ベースキャンプも同様に設営可能。
食料の確保は、生存技能のスペシャリストのスカウトが居るのでカイラーに任せておけば安心。水はジャックが魔法で調達できる。
ああ、冒険者。サバイバビィリティたけぇなぁ、流石に。


島の調査は、ある程度の水と食料の備蓄が出来てからとなった。下手に歩き回って、イベントふ踏みたく無いらしい。慎重だ。
作業には三日がかかる。
そして事件は三日目に起きた。



■密林1
密林の奥から響く破裂音。間違いない、銃声だ。何者かがこの島に居るのだ。
冒険者はチームを二手に分けた。このまま作業を続行する者たちと、調査の為に密林に分け入る者たちだ。ここにきてイキナリ大胆だなぁ、戦闘の匂いがするからか?


調査チームはカイラーヴィン、ジャック、フー・リン。
途中、清涼な泉を発見しながらも、奥に奥にと進む。

*1:そのうちが一人、ブルーシャークは前回の戦闘の結果、死亡しましたが。ディープはそのこと知らないんだよねぇー