レビルの苦悩

HGUC 1/144 RX-77D ガンキャノン量産型 (機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)

HGUC 1/144 RX-77D ガンキャノン量産型 (機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)

地上戦を優位に進める。目標はオデッサ及びキリマンジャロ。周辺地域を制圧下に置きながら、徐々に二つの拠点に迫る。
ほぼ同時に、拠点攻略を発動。


宇宙では、均衡が維持されていた。
この膠着状態を積極策で打ち破り、宇宙においてもイニシアチブを獲得せんと軍を動かすこととする。
目標はサイド4、敵戦力の集中するここを撃破し、宇宙要塞ソロモンに迫ろうというものだ。各戦線から少数ずつの補強を得、戦線の一転打破を図る。


しかしこの作戦は予期せぬ効果を生んだ。
戦線各所の均衡が破れ、全ての戦域にて戦闘が勃発。前面衝突に発展したのだ。
更には、サイド4制圧部隊には、敵デラーズ・フリートの増援部隊が到着。連邦宇宙軍は苦しい戦いを強いられた。


この戦いで連邦軍は、サラミス2隻、ペガサス級2隻に加え、ガンダムタイプを二機を含む、多数のMSを失った。
特にサラミス2隻は、一年戦争開戦当初からルナ2艦隊を構成した歴戦の勇艦であった。遂には、ルナ2艦隊の生き残りはマゼラン一隻になってしまったよ。
これは余談だが、このマゼランは開戦の初めからジャミトフが座乗している。今後、彼がティターンズとして連邦を抜けた時、この船には誰も乗りたがらないかも知れない(笑)


デラーズ・フリートは、弱体化した経済と生産基盤もってながら、しぶとい戦いを続けていた。
特に、ノイエ・ジールのガトーなどは手がつけられない。
このとき、すでに敵の量産機はドラッツェに移っていたが、この機体が意外な打たれ強さを見せ、したたかに戦線を支える。


しかしアナベル・ガトーは、多数のエースの搭乗したガンダムタイプに囲まれ撃破。
また、ドラッツェ武装では、ジムスイパーIIを中心とする、MS戦隊を突破するには火力が貧弱であった。
一部エースパイロットが、ビグロやヴァルヴァロにてこちらのMS戦隊を、一時的に押し込むことが出来ても、続く後続として投入される部隊が、ザクIとガトルではその戦果を拡大させることは適わない。
結局、名だたるエースパイロットたちは、連邦MSが構築する戦線の中で孤立し、無残な最期を遂げることとなるのであった。


レビル指揮する、地上攻略の部隊がその任務を終え、宇宙対応機を持って地球軌道に上がって来たときには既に、デラーズ・フリートはその勢力を殆ど失い、拠点イバラノソノに拠って、抵抗を続けるのみとなっていた。