デーモン・オブ・デーモン

だが我等は、死した赤竜を油断なく観察していた。


アシャーダロンはかつての戦いで心臓を失った。
しかしその空隙を、力あるデーモンを捕らえ、胸に納めることで、自身の心臓の代わりとしたと言う*1


そしてまさに我等の目の前で、デーモン・オブ・デーモンと呼ばれ、奈落のプリンス達もその力を欲した、強大なるバロールが姿を現したのだ。
その名をアメット。
そして、復活したアメットに傅く様に姿を現した影が一つ。
我等とは因縁浅からぬマリリス、カテザールであった。


アシャーダロンという名の牢獄から開放されたデーモン。
アメットは二千年ぶりの自由に歓喜した。
そして冒険者は、更なる激闘の為に身構えた。

*1:通称、アシャーダロンの中の人w