母よ、娘よ、

プレイティアラ・ローズバンクは幼き日に両親を失っていた。
だが、母だけは生きている可能性があることを教えてくれた人がいる。母は襲撃者によって攫われたのだと。
幼き日、プレイティアラを襲った不幸とは、オークの襲撃。そしてその時の襲撃者こそ、今目の前にいるオークの伝説的英雄ガガックとその一党「ガガック衝撃軍」であった。
計を用いてガガックの眼前に立ったヒョウゴとプレイティアラ。
だがそのとき、プレイティアラは致命的なミスを犯した*1
「呪文で潜んでいる奴がいるぞ!」
警戒の音声を上げるオークの戦士。ガガック衝撃軍の兵士に埋め尽くされた大広間に緊張が走る。
もはやこれまで、姿を現すプレイティアラ。取り囲むオーク。
プリシラと言う人間を知っているか!?」
彼女は母の名を強い声で問うた。
「なるほど、面影がある。もしや娘か。」
ガガックは静かにそう答えた。
側に控えていたハーフオークの女神官が静かに動揺した。
「…おとうさま?」
グルームシュの女神官ザビーネは、突如現れた姉を睨み付けた。自身の心の乱れを打ち払うように。

*1:忍び足の判定に失敗、ついでオークが視認の判定に成功した。 「忍び足、ランク振って無いんだよねぇー」 オイオイw