女海賊

5月掲載のSANのコラムを、6月の半ばも過ぎて漸く書き終わる。
見っとも無い事この上なし。

歴史上の戦う女性をテーマにしようとしたのだが。それも、宗教弾圧や、貧困や、性差別なんかと戦うわけではなく、個人戦闘力が高いと言う意味での戦う女性。
で、これが探してみても見つからない。というか、見つかるんだけどミンナ無法者なんだな、これが。
当初の目論見としては、二次大戦ソビエトの婦人兵部隊なんかを当てにしていたのだけれど、コレもヒットせず。
困り果てていた時に、風来茶房でahiruさんからアンとメアリの話を聞かせてもらう。ああ、ありがとうahiruさん!や、まったく、一時はボニー・パーカーについて書かなきゃならなくなるのではと*1

アンとメアリを美人だとする積極的資料は実は無い。新聞イラスト等では実に素っ気無く描かれている。
これはやはりスペインの行った政治の結果かとも思うが。だって、ブスにしとか無きゃなんかムカつくじゃん?人気とか出たら気に入らないジャン?
でもまぁ、創作物に出てくる二人は当然のごとく美形なのだけれどね〜。

ジョン・ラカム。もしくはキャリコ・ジャック。
彼の海賊旗は交差したカットラスにシャレコウベという大変かっこいいもので、今でもアメリ海兵隊の部隊章に使用されている。別にラカムをリスペクトしている訳ではないんだろうけども。(単に海に因んだ意匠ってことで選択されたんだろう)
でも、彼の最小限の戦闘で目的を達する手法は、特殊部隊みたいでかっこいいと思う。正面切った戦闘には弱いのも特殊部隊みたいだけど(笑)

ほかに興味深い女海賊の伝承をも見つけたのだが。十分な記事が集まらず断念。
五世紀頃のスカンジナヴィア王女アルビダの話。
もはやフォークロアというより御伽噺であるというが、スカンジナヴィアの人たちは実在を信じてるらしいけど(笑)
単に「アルビダ」で検索すると、ワンピースばかりがヒットしてしまい、困る。

前述のソビエト女性部隊のはなし。
女性による歩兵部隊をはじめて組織したのはソ連だったはずなんだが。まぁ、一次大戦時も義勇兵による婦人部隊の記述は読んだ事があるんだけれどもね(それもソビエトじゃなかったかなぁー)
あの国は共産国家なので、ミンナが平等なのですよ。だから性差別無く女性部隊もがんがん作ると。や、どうだろうかー、と思わんでもないですが(なにが?)
特に女性だけで作られた飛行戦隊の話しなんかが有名で。そこのエースパイロットさん*2なんか、いまだにアイドル扱いのようです、ミリオタ(ソ連方面のみ)の間では。
や、ほんとにロリータフェイスの可愛らしい女性なんですけど。
いつか書いてみたいなぁ。

中世。と書くと明らかな誤りなんですが*3。17世紀の頃、以外に女性が男性組織の中に入り込んでるらしいです。男と偽って。
多くは軍人となっているのですが、中には僧侶としてもぐりこんでるケースも(しかも出世してる!)
男性優位の社会構造で、女性が活躍することが出来ない世の中だったわけですが。しかし、やはり明文化した法の無い世界です。組織の中には入ってしまえば、案外グダグダでなあなあだったかもしれないっすねぇ。

*1:それはそれでアリなんだけど。しかし彼女は戦う女性ではなくて、ただの強盗だしなぁw

*2:リディア・リトヴァク中尉、撃墜11機。ゲーリングより一機多いw

*3:西ローマ帝国の滅亡(476年)から15世紀末(1453年の東ローマ帝国の滅亡までを中世とする区分と、封建領主の時代から絶対王政の確立までを中世とする分け方とがあるらしい。日本で言うと「江戸期」は中世ではないよ、とか。