奈落より

気がついたときには間近に迫っていた。トログの精鋭戦士、それを指揮するフィーンディッシュトログ、随伴するタリズダンの神官は二名。
先手を取られた*1一行は、そのまま乱戦に突入してしまう。術者の多いこのパーティーは、接敵されると途端に動きが鈍る。
が、そのまま食い破るにはトログロダイトでは脅威度が足りなかった。最初の猛攻をしのげば、術に入ることができる。
プリムラとヒョウゴが変身術を使用、戦場にオクトパスとルモアハズが現れる。DMは軽くめまいがした。

大型クリーチャーが猛威を奮い、トログの軍団は千切られては投げられ、千切られては投げられ。
ついにはトログリーダーが倒れるに至って、戦闘は終結した。かに見えた。
一行が一息ついたそのとき、ディメンジョン・ドアで転移してきた宙に浮かぶクラゲのごとき物体は、トログに憑依。たちまちに傷がふさがり立ち上がるフィーンディッシュ・トログ。
くらげの正体こそは、深淵たるアビスの底にたゆたう古きデーモン、ディヴュークであった。その起源をアビスの歴史と同じくするデーモンの亡霊である。
即座にディスペル・イービルにて憑依を引き剥がす。
居心地の良い肉体を追い出されたディヴュークは、応援を呼び出す。
現れたのはブレザウ、山羊頭の奈落の狂戦士。
DMの用意した今日の本番である、さあ覚悟したまえよ君達。

*1:ドラードの不参加の影響。彼ならば、誰よりも最初に範囲魔法が飛ばせるからなぁ。