N◎VA 

■アクトトレーラー
N◎VA執政官、稲垣光平の財産が盗まれた。犯人は見事に逃走に成功し、怒り顔の執政官を横目に、収奪者達は祝杯を挙げた。
だが、これは始まりに過ぎなかった。街に追跡者が放たれる。執拗に、入念に、狩り立て、追い詰め、牙を立てんと、猟犬がストリートに解き放たれる。
男が求めたのは、財貨ではなかった。名声でもなかった。復讐でもなかった。
男は今、捜し求めるもののために、危険なゲームを始めた。

トーキョーN◎VA The Detonation
『The Game of Rat and Dragon』

かくて、運命の扉は開かれた。さあ、ゲームの時間だ。


PC:1) 推奨スタイル:チャクラ 推奨スタイル:チャクラ 推奨スート:ハート
レッドエリアに在る孤児院「ホープタウン」は、区画一帯の敷地買収をうけ、今、存亡の危機にあった。施設を守るにしても、移転をするにしても、まとまったキャッシュが必要なのは確かだ。
そんな時、キミに声をかけてきたフィクサーが居た。「お宝」を奪取する計画に手を貸せという。
目当ては、稲垣執政官が汚い手を使って溜め込んだ、財宝の数々だ。
「この計画には、貴方の〈運動〉技能が必要です」。キミはその話に乗ることにした。

『シャーク・ザ・サン鮫島太陽(さめじま たいよう)
チャクラ◎=アヤカシ●=カブト
血統:獣の一族(サメ)の格闘家の若者。孤児院、「ホープタウン」の出身で、なにくれと面倒を見ているらしく、子供たち相手に拳法教室を開いているところをよく見かけるとか。
コネのホープタウンはチャクラのトループである。


PC:2) 推奨スタイル:カブトワリ コネ:林 鉄心 推奨スート:スペード 
林鉄心(リン・ティエシン)はストリートのフィクサーだ。キミは、彼には幾度も仕事を斡旋してもらったし、少なからぬ恩義も在る。いつか仕事で、その恩を返したいとキミは思っていた。
その林が仕事の話を持ってきた。なんでも、N◎VA執政官が溜め込んだ「お宝」を奪取する計画なのだという。N◎VAの治安当局を相手にする、危険な仕事だ。だが、林にはこの計画を成功させねばならぬ事情があるらしい…。
「この計画には、貴方の〈射撃〉技能が必要です」。キミはその話に乗ることにした。

『メキシコの沈まむ太陽』日ノ本陽介(ひのもと ようすけ)
カブトワリ◎=レッガー●=バサラ
メキシコの熱い血が体に流れるアウトロー。メキシコ・パナマ戦争の結果、国を追われてN◎VAにやってきた。炎の元力使い。どうでもいいけど、 沈まむ太陽 なのはオレの誤記じゃないよ。
口から法螺しか出てこない伊達男、オルメカ文明がどーしたとかこーしたとか。あと、わりと人の話を聞かない。


PC:3) 推奨スタイル:カゲ コネ:下北メル 推奨スート:クラブ
キミはN◎VA執政官と、その秘密組織「稲垣機関」に、昔、煮え湯を飲まされたことがある。いつの日か意趣を返してやろうと機会をうかがってきた。そんなキミに声をかけてきたフィクサーが林だ。
なんと、稲垣の「お宝」を頂戴するという計画があるというのだ。当日、目標の会員制クラブでは、下北メルのミニライブが行われており、その隙を狙うのだ。
「この計画には、貴方の〈隠密〉技能が必要です」。キミはその話に乗ることにした。

財部篝(たからべ かがり)
アヤカシ=カタナ=カゲ◎●
かつて平将門に仕えていたという、魔器の一族:カタナの老人。普段は、タタラ街の一角にある流星荘でネコと日向ぼっこの日々だが、時折、ヒトを斬りにふらりとストリートに出没する。
執政官稲垣光平とは付き合いが長く、彼の事を「こうちゃん」と呼ぶ。酒と女に関しては、遊び方が稲垣と似ているので、ウマが合うのだろう。

PC:4)推奨スタイル:ニューロ コネ:ミケーレ・グローリャ 推奨スート:スペード
キミは今売り出し中のニューロだ。実力を証明し、名を上げるための機会を探している。
そこに舞い込んできたのが、稲垣の「お宝」を奪取する計画だ。「お宝」は、稲垣主催の会員制クラブに存在し、その支配人のミケーレは名の通ったニューロだ。相手にとって不足はない。
「この計画には、貴方の〈電脳〉技能が必要です」。キミはその話に乗ることにした。

トラッシュ・ゴールド(とらっしゅ ごーるど)
フェイト●=ニューロ◎=ニューロ
鍍金の剥げかけた金色の全身義体を使う、情報のスペシャリスト。
プレアクトの段階で、上記のハンドアウトはPLによって破棄された。稲垣期間に手を出して無念の最期を遂げた友人、「電脳義賊」リーチ・カッパーの仇を討ち、名誉を回復するために今回の仕事に参加した。のだそうだ。


PC:5)推奨スタイル:カゼ コネ:ニケ 推奨スート:ダイヤ
ニケはキミの友人だ。ストリートの事情に詳しい彼女の情報は、プロの運び屋のキミにとっても、実に有用だ。そのニケを通して舞い込んできた仕事がある。林と言うフリーランスフィクサーが、稲垣機関を出し抜いて、莫大なキャッシュを奪取する計画だ。リンはキミに向かってこう言った。
「この計画には、貴方の〈操縦〉技能が必要です」。キミはその話に乗ることにした。

竜堂ジン(りゅうどう じん)
カゼ◎=カブキ●=カブキ
元ゾクでミトラス帰りなタクシードライバー。ジョーカーを求めて、山札をめくり続けるデッキディガー。ハートの熱い男。というか、ハートしかない男(技能が)。結んでいるコネも女性ばかりで、当然関係は肉体という、あまりにもアレな状態。今回はニケのハート狙い奮戦する。あと、毎回ここぞと言う所でファンブルする。おいしい。


オープニングでかっこよくお宝を盗み出した一行、しかし逆襲に燃える敵の手が、主に社会戦方向からキャストを攻める。といった出だし。
社会戦や、また、下北メルのキープオフなどで、セッションが停滞気味になるのは覚悟で望んだルーラーでしたが、やっぱり時間は食ったなぁ。体力ヘロヘロになりました。
ラストは完全に神業で押し切られたー。せっかくのデータがー。最近はPLのみんなも神業の数え間違いをしなくなったので、その辺のマージンは考慮しなくてもいいかもなぁ。

■今回のゲスト

『ジャルディニエーレ(庭師)』ミケーレ・グローリャ
◎ニューロ=●クロマク=レッガー
クラブ・イナガキの支配人。稲垣機関にもぐりこんだ、カーライルのカーポ。N◎VA全域での、カーライルの行動を支援する立場にある。
ミレイラによる、対ブラックハウンド作戦「ドッグトレーニング」の詳細を、林の「真実」によって抜き出される。

今回のクロマク。一番の見せ場は、5Lv《天災》による社会戦一斉攻撃であろう。《ブラックメイル》《凶刃》付き。渋くておっかない裏社会のドンを演出するが、みんなオッサンのクロマクには容赦がないよなぁ。自慢の《パワーサージ》の火力を見せることもなく死亡。
名前は、マイケル・グローリーのイタリア語読み。特に意味はない、ルーラーの他愛ないお遊び。

『聖家族』ミレイラ・ストレイツォ 
ミストレス◎=カリスマ●=エグゼグ
円卓の騎士「ケイ」 対ブラックハウンド攻略作戦「ドッグトレーニング」の発案実行者。
BH各部署に「家族」を潜伏させ、一斉蜂起の後、すべてを掌握する作戦。最終目標は、御堂茜を「家族」に迎え入れること。

Born to Killから。その能力から、シナリオの中核に据えた。洗脳ネタはべんりよねぇ。性格がアレなのと、手段がえげつないのと、シナリオの流れから、キャストの神業攻勢の集中砲火を真っ先に食らい死亡。まぁ、この手は生かしてはもらえないよなぁ。

『黒暗王牌(ヘイアンワンパイ)』林鉄心(リン・ティエシン)31歳 男
フェイト●=クロマク◎=レッガー
ゴーストEYEランド出身の、コーディネーター・ネゴシエーター。五年前、何者かに拉致された妻を追って世界中を旅をし、ついにその消息をN◎VAでつかんだ。妻の美星(メイシン)を攫ったのはミレイラ。妻を取り戻すため、林は「ドッグトレーニング」作戦の情報を盗み出し、引渡しの交渉を始める。

今回の発端。ハンドルの意味は「闇の切り札」とかそんな感じの中二ネーム。なお、声は小山力也でよろしく頼む。苗字は、コードウェナー・スミスの中国名から頂戴した。
あっさり死ぬんじゃないかと思ってたんだけどね、PLの同情を得ることができたのか、辛くも生き延びた。今では、元の海賊家業に戻っている。腹心は、嫁を指定しなおしたんじゃないかなー。

『殺星公主(シャアシンゴンス)』林美星(リン・メイシン)21歳 女 
カタナ◎=イヌ●=カブト
林鉄心の妻にして、ミケーレの腹心。ミレイラの犠牲者の一人。殺人術を代々継承している、ホンコンのある一族の娘(その辺未設定)8歳の時に林家に輿入れし、14歳で結婚した。

今回、かなり気に入ったデータが組めた人、一回も判定できなかったけど。闇の殺人剣を遣う美少女中国嫁という、これまた中二ドリームの結晶体でして。ええ、中二夫婦です、そう言うコンセプトでした。
「殺星放たれる」のイベントシーンは、今回一番やりたかったことなので、無事演出できて満足満足。
現在は、旦那と仲良く南海でカーライルを殺戮して回っているだろう。かなりラブラブ、ベリスウィートに皆殺し。
名前は3×3EYEsの登場人物から。決して天地無用からではない。

『アイドルコップ』下北メル
カブキ●=クグツ=イヌ◎
Born to Kill参照。

今回追加で、稲垣機関に育てられた孤児という設定をはやした。彼女の稲垣光平に対する憧憬は、執政官の背中に父性を見たものなのか。いや、ロクデナシの宿六なら見えるんだけれどなー。
今回、不思議と命を拾ってしまった。(や、稲垣機関の面子は死にそびれる事が多いんだけども)
だからとって再登場はというと、勘弁してほしいところだ。進行はだれるし、何より語尾に「はぁと」「ほしっ」とか付ける喋りからはエライ疲れるんで(じゃあ、やるなw)