D&D

赤い手は滅びのしるし (ダンジョンズ&ドラゴンズ冒険シナリオシリーズ)

赤い手は滅びのしるし (ダンジョンズ&ドラゴンズ冒険シナリオシリーズ)

キャンペーン第3回。

馬だの何だのを購入し、装備を整えた冒険者一行。ゴブリンの軍勢を実際に確認しようと、街道を南下する。
4時間ほど移動して見えたのは、古い石造りの大橋。尖塔は四つ有り、遠目からでも確認しやすい。
その良く見える尖塔に、翼を持った影が。ドラゴンだ。
ドラゴンは警告の吼え声をあげる。馬上の冒険者はそのまま戦闘に突入した。

「呪文の真髄は空間の制御にある」ドルイドのレイトン老師が言を述べる。
スリート・ストームがドラゴンの自由を奪い、コンバットフィールドをエンタングルが覆う。常に有利な状況を作ることこそが、呪文使いの勤めだ。
と、その横で、ウィザードのジョン・ブックが実に楽しそうに、ファイアーボールやマジックミサイルを連発している。
や、いいんだけどさ。矢戦の場面だし。たしかに、ソレも呪文使いの一面ではある。

対ドラゴン戦、イニシアチブはドラゴンにあった。インヴィジで消えたドラゴンは、好きなタイミングで攻撃を仕掛けることが出来たからだ。
当然のように空中から、不意打ちでドラゴンブレスを、パラディンイーノックに撃つ。動きのとりづらい石橋の上でだ。実に理にかなった選択だった。
だが、姿を現した瞬間。スカウトのリーチ・ザ・スカイの、ねらいすました一撃が命中する。打ち込んだのはタングルフット・バック。D&Dの最強飛び道具だ。
トリモチに絡められたドラゴンは墜落し、石橋に張り付いた。そしてドラゴンの目前には、ブルズ・ストレングスで強化された、パラディンの特別な乗騎のひづめが聳え立っていた。

ドラゴンが仕掛けたタイミングで、伏せていた兵が後方より奇襲する。前回、砦で取り逃がしたバグベアだ。名も知れている、コスというそうだ。
レイトン老師は前線から取って返し戦場を横断、バグベアに隣接する。動物の相棒の狼々が足払いを成功させ、老師がすばやく(またもや)足止め袋をぶつける。
たまらずコスはテレポートで遁走した。

ドラゴンは数ラウンド粘ったが、結局軍馬の馬蹄により踏み殺された。
戦闘の趨勢は決した。
石橋を守備していたホブゴブリンの一隊は、各個に撃破されていく。
橋の防衛に穴が開き、一気に向こう岸(つまりホブゴブリンの野営地への道)が開けたとき、レイトン老師は迷わず橋を渡りきった。

ソレは出会い頭であった。老師が橋を渡りきったのと、自軍の駐屯所の天幕の中で体制を整えなおし、コスが反撃を開始したのは。
先手を打ったのはコス、レッサー・オーブ・オブ・アシッドが放たれる。その命中判定は、「20」の「20」、致命的な一撃である。
老師のHPは36点。激しい戦闘で、既に10点の手傷を負っている。
コスの放った攻撃は、37点のダメージ。
結果、HPは-11点。完全な即死であった。

戦闘は、結局バグベアを囲んだ冒険者たちの、パラディンからの降伏勧告にコスが答えた形で終結した。
リアル時間で5時間近く。大戦闘であった。
一行は捕虜からの情報収集を行い、その上で石橋を落とした。敵軍(いまやその全貌も、進軍速度も明らかになった!)の足を少しでも押しとどめるためだ。

レイトン老師の遺体は持帰られた。(一度は、ホブゴブリンンの軍勢を呪うために、生首になって石橋に残るという案も出たが*1
ドレリンの渡しにおいて、復活の術が執り行われるであろう。(経験値ペナルティが痛いです。あと200点で6Lvだったのにー)

*1:つーかオレがいった。ちょっと原始宗教っぽくない?