召還教師

読了の04

「1996年、大門高校の文化祭を開催します!」
なあにぃ〜!
そうか、作品内時間は大して経過していないから、まだ1996年なんだ。20世紀なんだ。
うぇ〜、13年か〜。時は経つものだなぁ〜。
「次で最終巻です」
なあにぃ〜!
あとがきを見て、二度驚く。
まさか、これだけ引き伸ばしてきた物語が、ホントに最終話にたどり着けるものなのか〜?
最終巻は上中下の分冊になって、そのあげくに完結編1とか完結編2と続いたりするんじゃないの〜?
考えて見れば、雑貨礼史ってばデビュー作意外には、この作品しか書いてないんだよね。これ、終わらせていいの?仕事なくなる可能性、あるよ?最近のラノベの作家の消費スピードははげしいよ?大丈夫?
ラノベのシリーズ物は惰性で買ってる人が殆んどだよー?
心配だなー。





小説の最大の罪は、物語に「終わり」をもたらした事だと中島梓は書いた。
物語とは本質的に繋がっていくモノなのだ。しかし、作品の体裁をとるためには「終わり」は必要なのだ。
それが死を意味するとしても。
オレは「終わり」が苦手だ。
だから、「終わり」を見ないままにしている「作品」がいくつもある。あえて「終わり」を遠ざけている。
登場人物がイキイキと描かれていればいるほど、別れはつらい。
いや、無意味は承知しているが〜。