南海波濤編 〜キング・ナバロンの秘宝〜


嵐の海を這々の態で潜り抜け、たどり着いたヨウホール島。しかし其処にはダゴンを祭る人たちが住んでいた。
島の中央にある隠し神殿、その地下に巣くうクオ・トアを撃退し、何とか島の外に脱する事が出来た一行。その際、島の秘事に関わると思われる古文書を、謎の女アイーシャと奪い合った事を書き記しておこう。
ヨウホールを根城とするクオ・トアと敵対するロキャーサ部族の援助を受け、一行は島に残してきたニキを救出し、邪悪なるクオ・トアを打破する事が出来るのだろうか?

■シナリオ
今回のシナリオは、銅大氏のサイトに公開されている「ブレード・オブ・アルカナ」用のシナリオ、「古城の魔剣」を参考にさせていただいた。迫り来るオークの大軍勢が到達する前に、情報を集めねばならない。といった内容のシナリオだ。
迫り来る軍勢を、ダゴンの儀式の開始される時間に置き換えた。時間が来ると捕われのニキが生贄に捧げられてしまうのだ。また、ラスボスを暗殺する為におびき出すのではなく、ロキャーサを鍛え編成しなおして、ラスボスの居る所までの道を開くという流れにする。
また、トラブル表を作成し、ランダム要素を強くした。表の中には戦闘も含まれている。コレにより、手分けすれば情報は効率的に集まるが、少人数で行動すると危険が増す、というアンビバレンツに悩んでもらう事とした。

■リサーチ
序盤はいけるところが少ないが、情報収集の結果選択が増える。動き出してしまえば、DMでも先の展開は図りかねるシナリオだ。よくよくオレはこう言うのが好きだなぁ。(DMが展開をコントロール出来ないヤツな)


以下、印象的な出来事。


▼うつぼ*1とカシム*2を残して、全員が情報収集へ。海底広場(海の種族が集まるマーケット)で噂を拾い捲る。援護や呪文で危なげなく目標値を越えていく。
▼うつぼは一人、古文書の解読。DMの意図とは裏腹に、次々文書を読み解いていく。スゲー。(ダイス目が)
▼カシムはロキャーサを訓練と編成。しかし判定には失敗、しかも四連続。役に立たない。NPCだしな!(DMのダイスが腐っているだけ)
▼早速トラブル表で極めつけのヤツを当てる。すなわちアイーシャ接触してくるってやつ。情報交換を持ちかけてくる彼女をナバロンが突っぱねる。カイラーヴィン、視認に成功。アイーシャの額に小さな角、お尻には先の尖った尻尾。アイーシャ曰く「ラオ神殿の方から来ました〜」「私は嘘は言いませんよ?」
▼ボードウォークへ行く。
▼島の社でカイラーヴィン、たった一人のクトゥルフ的体験。
▼フー・リン*3、経験値を盛大に突っ込んで海底神殿で祈る。タイムアウトのリミットが大幅に伸びる。結果、DMの用意したシナリオのバランスが盛大に崩れる。
アイーシャ襲撃と、マイルサーン来訪が同時に発生。結果、謎のNPCマイルサーンは即死する。何のために出てきたんだオマエ。
▼それまで一度も出ていなかった戦闘が、最後のどうでもいいところで発生。しかしその所為で、DMの用意したキャンペーンの仕込が崩壊する。*4



■クライマックス
クオ・トアの根城の最奥、ダゴンの祭礼儀式の行われる場所に突入。
相対するは、クオ・トアの鞭令長、ダゴンの祭礼守護者(クオ・トアの族長)、アナーキック・ウォーターエレメンタル。祭礼守護者は騎乗キャラだが、リサーチでロキャーサを徹底的に強化したので、相対的に弱体化している。具体的には乗騎が失われている。
▼一行の攻撃は先ずはエレメンタルに集中した。DR:10/-持っているにも関わらず、見る見る削られるエレメンタル。今思い出したけど、コイツ高速治癒持ってたんだよな。失敗したなぁ。
▼エレメンタルが足止めしているところにチャージを仕掛ける祭礼守護者。ACは28、生半可な攻撃ではダメージを受けないはずだったが、リンの足払いに見事にすっころばされる。あー、うん、接触攻撃だものね。
▼鞭令長に対し一気に詰め寄るナバロン、鞭令長のhpが半分以上持っていかれる。あわててフォグクラウドで身を隠し、ダゴンへの祭礼を行おうとする。
▼鞭令長、ニキへの攻撃(クー・デ・グラ)は出目「1」でハズレ。ナバロンの攻撃もハズレ。
▼カイラーヴィン、ニキを助けるため果敢にも池に飛び込む(ダゴンの領域に繋がっている。祭壇なのだ)しかし、水泳判定に大失敗、ブクブクと沈んでいく。
▼鞭令長、ニキへの攻撃。ダメージ7。頑健抵抗、目標17。ニキの頑健セーブは+3。ダイス目は「17」何とか生き延びる。(hp自体は23ある)
▼うつぼ、ロッド・オブ・ロープのワイアーアクションでニキを取り戻すことに成功。映画みたい。
▼祭礼守護者。エロンナ*5と戦闘を続けていたが、大型化したエロンナに池の中に突き落とされる。フルプレートを着ていて泳げるはずも無く。なむ〜…。


最後は鞭令長の呪文攻撃が行われたものの、問題なく一行が勝利した*6。沈み往くカイラーヴィンも、うつぼがワイアーで引き上げる。
ここにダゴンの眷属であるクオ・トアは壊滅。シナリオは見事終了となった。


■エピローグ
探索の結果、ロストシップなるものの存在を知った一行。サブマージ・シップがパーマネントされた船なのだ。次回からは、みごと転職を果たした「キャプテン・ナバロン」のデビューとなるのであろうか。
はたまた、明かされたカシムの身分。そして一行を執拗に付けねらうアイーシャは?!
一行はそれらに備え、ダゴン信仰から開放されたヨウホール島でLvアップの訓練に励むのであった。

*1:物部空穂、ピュアバード

*2:大旋風戦士、NPC

*3:モンク・スワッシュバックラー。必殺のライダーキックを持つ。それ以外はふつー

*4:カシムのキャンペーンラスボスフラグの完全撃破を確認

*5:ウィザード・ドルイドのグレイエルフ。動物の相棒のフレッシュレイカーがエロイ

*6:ナバロンはホールド・パーソンされたけど