翔のオヤジ

「翔」という店が以前住んでいた場所の近所にあった、食ったり呑んだりする店だ。
かなり趣味的な店で、オヤジは一々言う事がでかい、胡散臭い男であった。
オレは三日とあけず通っていたし、なぜかタケポンも近所でないのに常連化していた。
だから、もう五年ほど前になるか。オヤジが店を畳んだ時は寂しかったし、また実際に困った。「翔」は我が家の食事事情を、一手に引き受けていたからなぁ。



タケポンから、翔のオヤジと連絡がついた、と知らせを受ける。三年ほど、連絡が途絶えていた。
っで、旧交を温めるべく三人で会って呑むべぇ、という流れになったんだ。それが今日。
場所は川越の「くしよし」
オヤジは少し遅れて登場。おお、髭がなくなっている!
「やっぱり会社勤めだとねぇ」
なんだか殊勝な事を言ってるなぁ。聞けば、今は食品会社で開発をやっているとか。
「最近はね、インドネシアとか行ってんの。バリとかね」
やっぱし買い付けですか?
「うふふ、そう思うでしょ?だけど違うんだな。」
オヤジ、ニヤリとわらう。人の悪そうな笑顔は変わらず。
「売るの。コッチで消費期限が切れた奴を、向うに納めるの」
ぶぅ!…、また、そういう。相変わらずだなぁ、この人(笑)


飲食店店主といっても、元はメーカの開発を続けいていた人で。また、外食チェーンの責任者もやってた経歴のある人。料理人と言うよりは、業界人*1といった感じの人なのだな。
そんなこんなで、幾つかの話をしていく。マジメな話も含めて。

*1:外食ゴロと言うと聞こえが悪いが、しかしイメージには近い(笑)