戦いはこれからだ


全てが終わった一行は、いったんアンハーグに帰還します。
報告を受けたり、報告をしたり。
世界の危機こそ去ったものの、しかし世界には新たなる大きなうねりが生まれようとしていました。


それを現すように、その場に襲撃を仕掛けて来た者たちがいました。
ヒョウゴの一つ上の兄、ギョウブ*1です。ギョウブ自体はあっさりと撃退しますが、彼に付き従っていた女がドラードに囁きます。
「エル・ドラード、貴方には資格がある。貴方が望むなら、泰山にて帝位を要求する事が出来ます。そして貴方ならば、更に四界竜宝を手にし、神となる事も出来るでしょう。エル・ドラード、神におなりなさい!」
女の名はアルノーラ、またの名を鞍楽しずめ、歴史の始まりより暗躍した奈落の使途。しずめは言いたい事だけ言ったら、さっさと姿をくらましました。


状況は更に加速していきます。
冒険者は既に並ぶものなき英雄で、多くのものを守る使命を持つ様になりました。対応すべき案件は多岐にわたり、全てを救う事は適いません。
ここからは、皆一緒ではなく、個々にそれぞれの使命に合わせて行動していく事になるでしょう。
ゆえに、この物語はいったん此処で語る事を終えます。
いずれ、いつかは彼らのその後を語るときが来るでしょう。それまで、ひとまずのお休みです。


皆さん、お疲れ様でした。

*1:通称ジャギ相当品