夢幻回廊

神殿の中は空間が捻じ曲がっており、扉に続く部屋が何処に繋がっているかは開けてみるまでは判らない。
うーん、不思議なダンジョン。
動く壁や、馬鹿になっちゃう罠などを潜り抜け、とある部屋に一行はたどり着いた。



部屋の中には、包帯でグルグルに巻かれた女性の身体が安置されていた。プレイティアラは以前にこの光景を見ている、ヴィジョンで視た、母親プリシラの姿だ。
慎重に周囲を捜査しながら近づき、包帯を解いていく。次第にあらわになる母の姿。
一方、ドラードはその魔力を読み取る視線で、プリシラに呪文がかけられているのを覚っていた。高位の転移呪文である。起動型呪文だろうか?と見当をつけるが、しかし発動条件が判らぬ。


そうこうする内に、拘束は解かれ母娘は対面する。娘が初めて目にする母親の姿、無残な死体ではあったが…。
そのとき、プレイティアラの脳内に、吟遊詩人アルノーラの言葉がよみがえる。
「この魔法のジェムを使えば、あなたの母プリシラは甦るでしょう。これはあなたにしか出来ない大事な役目です」
師であり、恩人でもあるアルノーラが託した魔法の宝石にプレイティアラは手を伸ばし……。


ってなところで、プレイヤーに意思のセービングスローを要求するDM。アルノーラのサジェスチョンに抵抗できるかどうかの判定である。
失敗すると、もちろん即座にマジックジェムを使用してしまうのだ。


抵抗目標は26、当然成功する事は出来ずに甦生のアイテムは使用されてしまう。
復活するプリシラ、それと同時に起動する転移魔法。
これを予見していたドラードは、打消しの術を投射するが、力及ばず*1プリシラは転移してしまう。
プレイティアラを残して。

*1:術者判定の出目が「1」