シルバー人材

たとえば日本が戦争状態に突入したとき、予備兵力として招集をかけるとしよう。
もちろん招集された人員は、練成度も高いわけが無く、二線級の戦線でダラダラと消耗していく羽目になるわけだが。
ギレンの野望で、数合わせにガトルが量産されるようなものだ。


通常、こういった促成部隊は少年や若者で構成されるものなのだ。さてしかし、現在の少子化日本で子供を無駄に消費する余裕が有るだろうか?
もちろん、働き盛りの30代や、社会の中心の40代を召集する訳には行かぬ。国内生産すら覚束無くなる。
するとどうだろう、スポットが当てられるのは必然老人と言うことになるまいか?
それも、定年を迎えたばかりで、まだまだ元気な連中。ああ、今だったら「団塊の世代」と言われる人たちだ。



物語の舞台は、瀬戸内海にある小さな駐屯地。
そこには、シルバー人材派遣 ⇒ 民間軍事会社 ⇒ 自衛隊 と二重派遣されてきた老人たちが守備隊として吹きだまって居る。
そんな舞台に士官として着任する青年将校、新品の三尉。


部下はと言えば人生の古強者で、しかも人の話を聴かない上に、無駄に行動力だけはあるという定評のアノ世代。
振り回されるばかりの部隊長、不良老人のお守りに東奔西走。


しかしそんな時、前線が突破され一部敵部隊が突出してきたとの報がはいる。
まともな部隊が建て直しのため後退する中、老人たちの部隊には死守命令が下される。
青年士官には別命で引き上げが指示されるも、部下である老人たちだけを残して自分だけ助かるわけには行かないと、三尉殿は決死の決意を固める。


俺達だけなら、適当にやって逃げちまうのに…。と困惑する老人たちだったのだが。隊長殿に合わせてるうちに、いつしかノリノリに。
クソジジイの戦争が始まった!


主題歌: jijiyの大逆襲 山本正之




基本は、ガンパレの九州撤退戦を学兵でなく、爺さんたちでやるというものです。
しかし、知識も経験も無い学生たちではなく、40年以上社会の一線で活躍してきた(若しくはしなかった)老人たちを主役に吸えることで、一筋縄ではいかないしぶとさと、思いもよらぬ手段を見せるオモシロさが出るのではないかと。


あー、これは漫画かなぁ。すくなくとも、RPGのセッティングではないね。