読了の12


おそいおそいと思っていたが、しかし物語りは確実に進んでいた。
おちゃらけた雰囲気の中で、ゴリゴリと因果は巡り、音を立てて迫り、後戻りが出来ないことを知らせてくる。
登場人物の中で、誰一人として全体を把握する者はなく(読者こそが、一番理解している)、また、登場人物が のーてんき が故に、読んでる我等もそれに引きずられて、事件のシリアスを忘れがちになるのだ。
なんという罠w


始まって、12年だそうだ。
ちなみに、オレが好きなのは4巻。中学校編ね。
今回は、その時の登場人物たちとも絡む。


そして、ラストに向けた決定的な事件。


主人公は、どうにも破滅型の人間で。
この男の物語からして、ハッピーエンドは想像で気はしないのだけど。


大門高校の愛すべきボンクラどもに、深刻な情景を演出することは不可能であるだろうから。
きっと、ヒーロー(男の子)とヒーロー(女の子)が何とかしてくれるから。
次の話が楽しみである。