命果てる時

ガガックの前に立ったのはスターマスター、神竜に仕えし聖戦士。既にスターマスターには、ストーンスキンやシールド・アザーをはじめとする強化呪文が幾重にも張られていた。
スターマスターの背後では、仲間達が固唾を飲んで見守っている。周囲をオーク兵が取り巻き、静かな興奮が広間を支配している。
先手を取ったのはガガックだった、挨拶程度の応酬の後、ガガックのオーク・ダブル・アックスが唸りをあげて回転する。なんと一ラウンドに7回攻撃!スターマスターの防御魔法が悲鳴を上げる*1

DMには目算があった。
確かにガガックは強い*2が年齢効果により大幅に身体能力が落ちている。特にスタミナはその影響が著しく、激怒状態は僅か5ラウンドしか維持できない。
スターマスターは5ラウンドを耐え凌げば勝利を手にするだろう。
しかし、しかしまたしてもダイスは奇妙な働きで物語をつむぎだす。クリティカル!そして更にクリティカル!
×3の重いアックスの致命的命中が、僅か4ラウンドで聖戦士のhpを削りきったのだった。

決闘の結果に満足し、スターマスターに止めを刺そうとするガガック。
その事を看過できずに冒険者一行は、スターマスターを救うため阻止行動に出る。広間はたちまち乱戦に突入した。
正面戦力のスターマスターは瀕死状態、回復薬のサバンもシールド・アザーの効果でhpを僅かに残すばかり。一行の方針は、素早く負傷者を回収のうえ、テレポートにての撤退とまとまる。
エクトプラズムのウォールを展開し、戦場を限定、乱戦を避けるヒョウゴ。
お得意のオオダコに変化するプリムラ
少しでも白兵戦力を確保するためと、ディヴァイン・パワーを唱えるサバン。
直近の脅威の排除行動に出る、プレイティアラとドラード。
ドラードのファイアボールにガガックが沈んだ時、悲痛な怒りの声と共にザビーネがフレイムストライクを唱き放つ。即時呪文威力最大化、54点のダメージ!
ここでウィザードのドラードが、大規模ダメージ*3の要求する頑健セーブに失敗、即死する。

全滅フラグがたった瞬間であった。

*1:や、悲鳴を上げたいのはシールド・アザーをかけたサバンであろうがw

*2:Lvだけでいうなら、ミツツキ城ではイルヒキーンに次いで二番目

*3:頑健18を誇るドラード、hp的にはまだ余裕を残していた。頑健セーブも十分出目のある判定だったのだ。頑丈魔術師、まさかの失敗だったのである。