通称「20Lvキャンペーン」
オレのキャラは、いわずと知れたジョナサン・ブッカーズ・キンケドゥ。神聖魔法と秘術魔法を等しく操る、知識の探求者である。
…最近、ファイアボールマンと化している気がしないでもないんだが。

復活したのはドラゴンカルトの大幹部、伝説に恐れられる吸血鬼ガルシアス。
吸血鬼が崇めるのは、自らの秘術により不死の怪物となった古き竜「アシャーダロン」。
いくつもの因縁の果てに、ガルシアスの棲む邪悪なる塔(夜牙塔)に足を踏み入れたわれら冒険者一向。目的はガルシアスを倒すこと唯一つ。
今、宿命の対決の火蓋が切って落されたのだった*1

塔の入り口は最上階、屋上からしか入れない。
前回それを知ったわれらは、今回は*2ちゃーんと飛行の準備をして突入。
前回居た門番*3が、今回は復活していないことは判明している。気も楽に接近すれば、そこにはレイスの群れ。比喩ならぬ雲霞の如き黒き密集。
レッドレイスが二体に、レイススウォームが四つ。わはは…*4
ちなみに、スウォームには物理ダメージが通じない。そしてこの一行には死者退散が出来る者は居ない*5
仕方なくファイアボールを連発し、スウォーム除去に勤めるブッカーズ。…やっぱりファイアボールマンだよ。
スウォームさえ除けば、後は当方自慢の暴力装置*6が大物を瞬殺。

内部はトラップだらけ、今度は*7慎重に進む冒険者
▼トラップはローグの独壇場*8。いや、チェインライトニングをもろ食らい丸焦げになったりもしたが。
▼改造ギロランとの戦闘。当方自慢の容赦の無い殺し屋*9が、その能力を発揮し2ラウンド経たず終了。
▼謎の機械装置を発見。中に捕らえたストームエレメンタルからエネルギーを取り出すのを目的としている模様、言うなれば「ストームエンジン」といった所か。アイボリーが無力化に挑戦し、エレメンタルを助け出す。
▼「通路に罠なんか無いでしょ」とジョナサン。ネビルが先頭を歩き、見事槍衾で串刺しに。すまんネビル(ゲラゲラ)
▼階段を上りきったところに扉、開けたら速乾性コンクリートの濁流が一行を流しだす。運悪くアイボリーが「いしのなかにいる」羽目に。あわててドルイド*10がソックアを呼び出しアイボリーを掘り出す。
▼ハーフドラゴン・ヴァンパイア・フレッシュゴーレム(なげえよ!)とヴァンパイア・ブラックドラゴンと遭遇。2ラウンドで片付く。うちの打撃陣はホントに優秀だ。

暗い闇の中、青黒き炎を纏った巨大な心臓を発見。300フィートほどの竪穴の中、その120フィート当りに浮かんでいる。われらはそれを見下ろす形。目指す敵、ガルシアスの塒こそかの心臓であることは、レジェンド・ロアーで突き止めてある。
飛行魔法で近づき、最初は恐る恐る、しかし続いては激しく心臓そのものに打撃を加える。ことにネビルの攻撃は苛烈で、たった2ラウンドで夜牙塔の心臓*11を破壊してしまったのであった。
落下し崩壊する心臓、心臓を失い急速に力を失いつつある夜牙塔。
そして、ガルシアスが姿を現した。

心臓の中で効果的な奇襲のタイミングを計っていたのだろう、ガルシアスにとって心臓の撃破は予想外の出来事だったに違いない。
ここに彼の野望は潰えた。心臓なくして彼の企みは完成しない。
冒険者一行にとってはここからが本番だった。心臓内部にあった不浄なる土は破壊した、後はガルシアスを滅ぼせば全ての方が付く。ここで取り逃がすわけには行かない。
ガルシアスは、せめて敵に報いるため、崩壊を開始した塔と冒険者を諸共に破滅する覚悟を決めた。
冒険者は、ガルシアスに果敢に攻撃を加える。しかし逃げを決めたガルシアスは、イセリアルに身体を移し、牽制の攻撃を加えるのみ。
終には時間切れとなった。
邪竜を崇める吸血鬼を捉えることが出来なかった冒険者、デミプレーンと繋がっていた夜牙塔中枢部は、半径20フィートほどの空間以外は全て崩壊。もはや冒険者はテレポートの術を持ってしても脱出は適わなくなったのだ。
暗い喜びに震えるガルシアス。

ジョナサン・ブッカーズは焦っていた。怜悧に展開を観察し、状況を整理する。なんとか勝利への端緒をつかもうとする。
だが、時間を過ぎればますます状況は悪くなる。…救いは、ガルシアスを滅ぼすという目的は果たされたことだが。
仕方なく彼は最後の手段を講じる事とした。
すなわち神頼みである。
ディヴィネーシュンの呪文をキャストした。

目前でガルシアスが怒りの形相をあらわにしている。
次元界が崩壊する。古より甦った男は、いずことも知れぬ宇宙の狭間を死地とすることになった。
怒りと絶望の咆哮をあげる仇敵を背にし、冒険者達はプレインシフトした。

* * * * *

故郷に戻り、事後処理を終えた彼は、自身の護る神殿にて神に問うた。
「邪悪は倒れました。企みは潰えたのでしょうか?」
神の返答は、男を驚愕させた。
「否。再誕の禁令はいまだ脅かされている。」
事件は結末を迎えてはいなかったのだ。

*1:前回も切って落されたのだけれど、ヒドイ目にあって引き返したのだw

*2:14Lvにもなって空も飛べないのはどうかとも思うが

*3:ブラックドラゴンのドラコリッチ、ガルシアスなんぞよりもよっぽど強力

*4:即座にDMに思ったことを伝える「何にでもでもスウォームテンプレートを加えるんじゃない!」。以前にはゴーレムスウォームなんてのも出たなぁ、このDM。

*5:神聖呪文使いなら居るがなぁw

*6:ネビル。スパイクトチェインを使うドワーフのオカルトスレイヤー、弱点は空を飛べないことぐらい。

*7:前回は大胆に進んだ。死ぬかと思った。(いや、死んだんだがw)

*8:スペルダガーのアイボリー

*9:レイ、オーダー・オブ・ボウ・イニシエイト。脅威の命中率を誇る必殺の射手。弓で射殺すこと以外に興味が無い。

*10:グァレリア、ドルイドにしてソーサラー。一行の良心。

*11:hpは200を誇るとか