ベルガリアードから続いて全十巻、ライトノベルの厚さではない翻訳小説のボリュウムで十巻。その最終巻を読了。
読了の36。
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実に爽快であった。
天地四方を「宙」と呼び、過去・現在・未来を「宇」と呼ぶ。時間と空間、これを合わせて「宇宙」と呼ぶ。
この物語は、まさしく全宇宙の命運を定めるというその事件のあらましを語る一大叙事詩なのであった!(じゃじゃーん!)
設定は細密にして、スケールは稀有壮大。年表マニアと地図マニアが、手に手を取って踊って喜ぶ正当エピックファンタジー。
だけどこの物語の本当の魅力は、味わい深い登場人物に有るのです。
彼らが仲間内で叩き合う減らず口がたまらなく楽しい、そんなお話。ああ、物語はキャラクターだな〜。
そんな愛すべき登場人物たちの為に、「その後」はたっぷり目に用意してあり、満足満足。エピローグの終了と共に、心地よい読後感。
ああ、えがったえがった。