■闇に選ばれし魔女 マロリオン物語(4)


読了の12
エディングスの大作叙事詩も残すところあと僅かである。
表紙のイラストは、毎度この巻で活躍するキャラクターが描かれるのが常であり、表紙を眺めながら色々と創造するのが毎度の楽しみにもなっている。
で、今回は見知らぬ男が、主人公ガリオンと並んで剣を構えている。
おや、もしやこれは……♪
と期待して読み進めば、やはりマロリー皇帝ザカーズその人でありました。やぁ、皇帝もついに旅の仲間かい?
ザカーズなる人物。マロリオンでグングン魅力を増していった人で、中々に気に入ってたので、この展開は(必然とは言え)とても嬉しい。

もう一人(一匹)、一行に加わる同行者。牝狼と仔狼の親子にも興味をひかれます。何気ない感じで合流しますが、役割を持たぬ同行者のいない旅です。期待してます。
や、しかしオオカミの話し振りの率直で気持ちのいいこと。

それにしても、このシリーズは、旅先で行き交う人々の描写の良い事。道で言葉を交わす、それだけなのに印象深い人物の多い事。
(ビタの老人、よっぱらいの大公夫人、伍長、釣りをする老人、そのほかそのほか)
いいねぇ。

あと一冊になってしまった。今月中に読んじゃうかなぁ。