気分をシェア

雨の日の出勤は憂鬱なもので。
コレが朝出勤する普通のサラリーマンの時間帯なら、まだいいのだ。
そうであれば、「ご同業の方々よ、お互い朝からウンザリするな。」という気分を公共交通機関の中で、つまりはバスや電車の中で、見知らぬ大勢の人と共有できるから。
夜勤の場合、そうではないから、余計にがっくりとクル。
雨の日は、駅までバスだ。川越駅周辺、夕方、そして雨、ノロノロリと進むバスの中には買い物帰りの(パート帰りの)オバちゃんたち。帰り支度の学生。電車の中も同様。
気分をシェアできない人たちばかりなり。
スッカリ暗くなって、夜の顔に化生を直している街を窓から眺めながら、しかしボクは憂鬱な気分を一人抱え込んで出勤しなければならないのだ。
やれやれ。

ちなみに。大宮からは宇都宮線の車両の中で、一日の労働の疲労を一杯に詰めたサラリーマンの群れと一緒にすし詰めにされる。
それはそれで難儀なのだが。