男たちの

同居人K太が言う
「男たちのYAMATO、評判良いらしいね?」
そうなのか。ノーチェックだったからなぁ、日本の戦争映画は微妙なり。
「どうせなら、男たちの硫黄島とかやればよいのに。」
いや、受けの悪そうなテーマだな。スポンサーつくのかソレ。
「あー、たとえば男たちのガダルカナルとか?」
「それ、なんてシンレッドライン?」
そういやそうだ。その言で行けば、フルメタルジャケットは「男たちのベトナム」か。
「どうせなら、沖縄戦がいいな。男たちの沖縄、良いと思わない?」
「日本で作ると、ひめゆり部隊の視点からにしかならんぞ。なぜか。」
「第32軍、熱いのになぁ」*1
知らんわ。

まともに撮れば、どんな戦争映画だって反戦映画になってしまう。
特に「戦争は良くないよ〜」なんてメッセージは要らない。丁寧にドラマをつづればいい。
戦争のはらわた」や「FMJ」を見て、戦争に行きたがるやつはいないだろう。
プライベートライアンでも、ブラックホークダウンでも(BHDは戦争じゃないけど)
だからことさら道徳的な観念を塗りこめた、押し付けがましい臭いが鼻について日本の戦争映画は楽しめないのだったのだが。
最近はそうでもないらしい(ローレライとかな!)
ソレはそれで怖いのだけれど。

まともに戦争を描けば、ガンダムだって反戦の気持ちが出てこようってモノだ。
だけど戦争が脇役に引いてしまうと、これが発生しなくなる。
パールハーバー」を見ていて思った感じは、おそらくこれなのだろう。
間にカッコいい戦闘シーンを挟んだラブストーリー。
戦死だって恋の幕切れとして描かれてしまったり、あわわ。
最近ではガンダムSEEDディスティニーがそんな感じだったように思う。
まぁ、リアルであれば良いとは言わないけどさ。
ガンダムスーパーロボットアニメだしな)

其処を踏まえて。
クレバーな視線で「男たちの満鉄」とかどうだろうかと思ったり。
ま、無理か。

*1:彼は遅滞戦術が大好きなのだ、前田慶次言うところの「負け戦にこそ花がある」といったところか