バッドエンドとトゥルーエンド

覚めると同時に二日酔いを理解した。
時刻は13:00過ぎ。
最後の記憶は、BARでマティーニを口にしたところ。財布の中身を確認すれば、まぁ、無事に支払いを済ませて帰ってきているらしい。
昨夜は夜は早めの時間からはじめた、缶ビール350を二本、ワインを720が一本。そのあと、(11:00くらいか?)BARに行って、モヒート、ミントジュレップ、アラスカと飲んだ。
明らかに飲みすぎだ。
だが、身体精神ともに酒精の回った状態ではすべてが麻痺してしまっている。結果、今度は酒毒でのたうつ事となる。
なんとあたりまえ。なんと、普通に愚かで、何度ととなく繰り返してきた行為。目も当てられない。
結局今日一日は、食事どころか飲み物すらまともに体に入れることは出来ずに(全部戻す。そうはならなかったのは、氷菓子の「サクレ」だけ)ぐったりと横たわることになった。
実に、生まれてこのかた、二番目にひどい二日酔いでありましたとさ。

俺妹の14から16を観る。
まずはあれだ、京介氏、叫びすぎ。困るとお前とりあえず大声出すよな?な?
キョウちゃんのキモチの出所が判らんという声にも同意するが、偽装デートの時に質問されて答えた内容が、まんまそのままじゃねーの?とも思う。人生の何もかんもをうちゃってしまう選択の所以が、あんくらいの程度か?と指摘されれば確かにそうなのだが、でも、実際、人の選択の理由ってそんな程度がリアルだろう、とも思う。
最後が教会で結婚式ごっこ、というのも子供っぽくてよい。最初から最後まで、上滑りで感情任せな幼稚さが、この兄妹のお話だったのだと。
ただまぁ、救われねぇなぁ、と思うのは地味子でして。個人的趣味から、パーフェクトケースとまで思っている彼女の、物語の最後の関与がラスボスってーのはね、よく出来ていて、出来すぎていて、かなしいねぇ、と。あんな幼馴染がいれば、他に何も要らんだろうと常々思ってましたから(だから妹はグレたのだが)
あやせが道化なのは、まぁ、しかたない。
かなこは蛇足。
黒猫は、あれは、ひと夏のマボロシ。刹那の奇跡。白かったり神だったり。ボクラは奇跡のマボロシの姿を忘れない。

あんだけ周囲を振り回しておいて「やっぱ三ヶ月でやめましたー、いしし」と言ったときの、関係者諸氏の顔が見たくもある。