- 作者: 藤沢周平
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1984/07
- メディア: 文庫
- クリック: 11回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
・
時は老中田沼の時代。
主人公は元御家人。通りすがりの偶然から、将軍家に仇することを目的とする秘密組織「八獄党」と係わり合い、そのことにより幕閣内部での権力闘争に巻き込まれていく。
悪の秘密組織「八獄党」。そのいわれは、松平忠長の臣の生き残りであるとか。旧主の無念を汲んで100年以上、将軍家に嫌がらせをすることを続けていると言う、なんだか途方も無い組織である。
忠長は、近年では明敏な君であったというのが定説らしいが、(柳生一族の陰謀ではそうだったな)オレのなかでは、シグルイのアレでイメージが固まっているので理解に苦しむ。
・
藤沢にしては珍しく、サラリーマンではない主人公。フリーター。そして普通に剣の達人。
や、まぁ、彼の背負っている背景は、やるせねー感じで藤沢っぽいけど。