読了の44。

あれだ。前回のラスト、見開きつかってさ、無様にも恐怖にガクブルして逃げ出す主人公のイラストが入りまして、無茶するなー、とか思ってましたがー。
今回のもひっくり返りましたことよ。無茶苦茶だなー(笑) そうか、こういう手があったか!(いやねぇ!www)
そのうち、織り込みポスタースタイルの挿絵とか仕込みかねんなー(笑)

前巻で派手に墜落した主人公の復活の回、ボリュームも期待の490P。この手の話はやたらに盛り上がるので、ずいぶん楽しみにしてました。

浪々の末、奴隷に身をやつす主人公。その主人公の元に、彼の傷ついた心を癒さんと、いろんな人が尋ねてきては昔話をする。
あるぅぇ?や、悪い話ではないけど、シチュが間抜けてねぇ?
いやさ、一応長編書き下ろしなんだけども、短編をいくつも内包している形式になっていまして。なんつーかその所為で、流れがぶつ切りになっている印象なのよ。
オレとしちゃ、ガッツリサーロインステーキ丼250gのつもりだったのが、蓋を開けてみれば懐石幕の内だったー、みたいな。や、幕の内好きだけどさ。
ドラゴンマガジン連載の書き下ろし短編をまとめる形式上、必要なことだったのかも知れないけれど。これはこう言う形で無ければいけなかったのかしら?
まぁ、別途短編集を出しても、売れねーだろーなー、という読みの上の事なんだろうけどもなぁ。

や、エロメガネ軍師や、忠義の陰謀家内務大臣が出番無いので、オレ的にさびしかったってーのもありますが。
カルレーンとベアトリスの絡みの話は、人気なさそうなので短編にもなんねーだろうけどさ(笑)

構成にハテナは浮かびますが、まるで話が面白くないわけではないので。取りも直さず、最後の城攻めのところなどは、主人公の無茶ぶりが復活して痛快なこととなっていますし。
五人で城攻めなんてあーた、ファイアーエムブレムじゃあないんだから(笑)

鎧も新調し、外見グラも一新。戦闘スタイルも、大剣二刀流からソード&シールドに変更。クラスチェンジを行っての英雄復活といった態。
否が応にも盛り上がるってんで、あと三冊でおわりってーのは、ちとさびしいですな。