ラノベ

読了の26。

なんだか最終回みたいな表紙だなぁ、とか思ってしまいました。だなぁ、じゃねぇよ、最終回だよ。
や、上下2分冊だけど。(表紙がな。左右2分割ってーほうが正しいか)

オールスター勢ぞろい。だから、登場するだけでページを食う食う(笑)お祭り騒ぎは今に始まったことではないけれど。

復活の魔王はかなりイイ性格のご様子で。Dを見て、この親にしてこの子あり、的に推して知るべきでしたよ。

すべての解説がなされる巻でもあり。龍炎使いの牙から続く(作品世界が繋がっていれば、だが)設定の開放なので感慨もひとしお。少しも退屈とは思わなかったぜ。

完成された男、南雲慶一郎。最初はミステリアスの部分に、強い魅力も感じたのだがー。公開されてみると、ひどく詰まらん人間に見えてくるね。これ以上、人間的成長をしない、もしくは成長を拒んでいる部分が特に。
他の登場人物が(男ヒーローと女ヒーローな)少しずつにでも成長を遂げているのが対比となって、強く感じるのかもしれない。
救われることを求めぬまま、諦めたまま、ただ「敵」を撃ち、果てに死ぬ。なんとまぁ空漠とした、そして身勝手な。

さて、次こそは最終巻。脱稿はしているというので、ボリュウムがうっかり増えて、さらに伸びるということもなさそうだ。
この作品には、誰も彼もがハッピーエンドっていう、すさまじく能天気な結末こそが望ましいと思っている。
十数年の結実を楽しみにして待とう。あと、僅かな日々だ。