東直己

探偵、暁に走る―ススキノ探偵シリーズ (ハヤカワ文庫JA)

探偵、暁に走る―ススキノ探偵シリーズ (ハヤカワ文庫JA)

読了の09.

文庫は3年待たなければならないの法則。

トモダチが殺された。で始まる事件は、これで二つ目か?結構おっかない街ですススキノ。
割り切った関係の恋人とか(わりきれてねーけどなw)、気心の知れたヤクザとか(昔はあんなにもヤクザ嫌いだったのになw)、ハグレモノの新聞記者とか(はぐれ過ぎて窓際だけどなw)、ハードボイルドの要件をきちんと踏まえている。
にもかかわらず、どこか間抜けなのは、相変わらず酒の飲み方がだらしないからか(笑)

まぁ、だらしなくなる為に酒は飲む物だがー(笑)

ハードボイルドってーのは、やせ我慢、だというが。主人公であるところの「俺」は、およそ我慢の出来ない人間で。その様子が、周りの人間からすると、やせ我慢に見えるのではないだろーか。
すなわち、嫌いなものを、嫌いと口に出して言うために、その他の世の中的なことの不都合を(つまり、一般における、社会的かつ人間関係的に、コミュニティの外にいるということなのだが)、自分自身に許容しているとか。
ああ、やっぱりやせ我慢か(笑)

ラスト、流石にやばいと思いました。
お礼というわけではないが、ふーむ、「吹雪のはてに」をもう一度読み返すか。