駆けてきた少女―ススキノ探偵シリーズ (ハヤカワ文庫JA)

駆けてきた少女―ススキノ探偵シリーズ (ハヤカワ文庫JA)

読了の44

不気味女子高生、柏木香織の姿を追って本書をめくる。ひどく傷付いた気分になる。
まぁ、探偵畝原シリーズほどではないけれども。
だって、主人公の「俺」が、ほんとにどうしようもないロクデナシの馬鹿なんだもん。
楽しい。
「俺」の周囲の人間が、「俺」に苛立ちながらも、「俺」を愛して止まないのが良くわかる。オレもそうだから。

やっぱりススキノ・ハーフボイルドを読まないと、事件のバックボーン(「残光」から始まり「熾火」に続く、巨大な事件)や、柏木香織の件(彼女はやっぱり、松井省吾君のための敵なのだ)にも、片が付かないわけで。
と、なると読まないわけにはいかないんだが。で、あるならば、手に入れるにはamazonを使うのが手っ取り早く。しかし、ネット通販などで買い物、特に書籍の類を手に入れようとするなどすれば、「性に会わない事しているなw」などとオレの中の「俺」に茶化されちまうので。そうするとオレは、天邪鬼なものだから、つい意地を張って、「カートに入れる」をためらってしまうのだ。
どこかに、東直己が全てそろっている本屋が無いものかしら。そうすれば全て解決するのになぁ。(基本、文庫落ちしたやつしか読んでないのだけれどもね)