読了の41

主人公の脳みそはスライムが詰まっているらしい。
基本朴念仁で人の機微に疎く、というか、そも他人に興味が薄い男なのだ。だから他人を覚えるのがひどく苦手の様子。
味方は良い。なにせこの男、味方の数はえらく少ない。覚える人間は少なくてすむ。
しかし敵はかわいそうだ。少しも覚えてもらえない。
主人公から完膚なきまで叩きのめされ、その人生を狂わされ、そして主人公の殉ずる騎士道精神から命を拾った者達は、主人公を恨むくらいしか生きる縁は無いというのに、しかし当の敵には憶えてももらえない。
ああ、あわれ。
そんな敵の一人がフィリップ君。今回、過去の因縁話の相手なのだがー。
しかし、この過去の内容からするに、コレを忘れるというのはかなり脳スラといわざるを得ないかと思う次第。
まぁ、面白いからいいけど。