読了の37

だめ、オレこういうの弱い。
涙がちょちょぎれる。
もういいじゃん、反乱軍、もとい解放軍が主役で。
主人公の理想主義的なところと、頭の固さが、読んでるこっちを苛立たせる。ちくしょー、上手いなー。

ドラマガ連載分の再構成。
ずいぶん弄っているらしく、それらしき所は見当たらない。長編の体裁が整っている。

突きつけられる理不尽。
少年の無分別な暴発。
王国全土に波及する反乱の、最初に振り上げられた拳は、小さな手がたったのひとつ。
「生贄を差し出して逃れようとするならば、僕に出来ることは何もない。しかし、そうでないのなら、僕も出来ることはやろう」
賢者が眼鏡を直す。
世の中は二つのことで出来ている。
「したいけど出来ないことと、出来るけどしたくないこと」
出来る以上、やるしかないのだ。