地球圏ジオン化計画

地球をインドにっ、しーてしまえっ!
「総帥、ジオンですジオン。インドでどうすんです」
冷静な突っ込みありがとうセシリア。

▼第一次降下作戦
現有戦力だけでも特に無理なくこなせるな。
オデッサだけを落とすなら、過ぎた戦力と思われますが?」
いや、そのままヨーロッパに支配地域を拡大せねばならんのでね。第三次降下作戦、軌道降下する気ないんよ。だからアフリカへの足がかりを得るまでが、第一次降下作戦ですー。

▼第二次降下作戦
いきなり詰まった。
「ニューヤークの潜水艦部隊、手の出しようがないですねぇ」
対潜兵器がドダイ位しかねぇ。
それでも早々に開発したマリンザクを投入すんだけども…。
「進入経路、海の反対側ですものねぇ。山脈を越えていかなければなりません」
そうこうしている内に、後から後から増援が!しかも結構まとまった数!
「これは北大西洋を押さえるしか無いかも知れません」
ついでにカナダ-2も押さえよう、なに進行するだけでいい。戦闘に巻き込めば増援は行えないから。北米の降下ポイントは放棄!
オデッサから補給は行えますが。早々に大降下作戦は破綻してしまいましたねぇ」
空挺降下の効率などこんなもんだ、WW2に学べ!

カリフォルニアに進行開始。
「すでに初期資産は底をつきました。総収入は資金資源ともに連邦には遠く及びません」
所有ユニット数も連邦が上回っているな。圧倒的じゃないか我が軍は。
「総帥、それ使い方間違ってます」

▼第三次降下作戦
マゼラアタックは優秀だな。
「確かに連邦の主力戦車と比べて、優越した性能を保持しています」
いや、値段が。マゼラアタックを大量生産したので、連邦との所有ユニット数は拮抗しだした。
「数的には互角というわけですか」
なに、J型ザクが強いから大丈夫。あたり負けはしないよ。うざい航空戦力はザクキャノンで対応しようよ。
「ですが前線からの報告では、連邦はすでにガンタンクの量産化に成功。キリマンジャロの山頂は、さながら針の山であるとか」
うそん!

▼ハワイ→ペキン→マドラス
このあたりから何とか楽に生産できるようになったね。
「一時は開発も完全凍結状態でしたからね、倒産間際の企業もかくやの有様でした」
ヨーロッパからアシア・極東に至るまでは、結局マゼラアタックで押し切ったようなもんだったね。ヒルドルブが思いの他効果を挙げた。
「ザクキャノンの生産金額がザクJ型よりも安いのも影響しましたね。結果陸戦は、間接砲撃ユニットだらけになりました」
♪ロシアっぽいよね。

ゴッグが高い。なにあの必要生産資源。接近すると必殺のビームは撃てないし。
「マリンザクが格闘できませんし、ゴッグは対空能力が皆無。スタックは重要でしたね」
まぁ、連邦に対抗手段がろくに用意されていない以上、この二つを生産してれば間違いないんだけどさ。
「おかげでハワイはスムーズに攻略が完了しました」
オレ、ハワイ戦が記憶に無いんだよねぇ。いつ戦ったっけ?(鼻をほじりながら)

「太平洋の戦力とアシアの戦力による分進合撃、マドラスはそう揚言してよろしいでしょうか」
や?勢いに任せて、いっぱつカマしたって感じじゃね?なんせインドネシアインドシナマドラスの同時並列攻略だったしな。
しかも戦争計画甘かったし。あーマダガスカルの守備隊にはビンボくじ引かせちまったなぁ。勲章でも贈っといてやるか。

▼トリントン決戦
今回、COMのルーチンは向上し、無駄な突撃攻撃はしてこなくなった。だがそれは、劣勢になれば安易に撤退を繰り返すという意味でもある。
地上の覇権を握りつつあるジオン地球攻撃軍の猛攻の前に、連邦は無作為な撤退を繰り返し、ついにはその戦力の半数を攻囲されたトリントン基地に終結させることとなった。
「では作戦を説明します。ハワイから進発した水中MS戦隊が太平洋に進出、ジャブロー・トリントン線の破壊を行います。それを合図にトリントン包囲軍、二個軍団はオーストアリア東部に進軍を開始、トリントン基地の連邦戦力との交戦を開始してください」
この作戦が終了すれば、連邦地上戦力の半数が消え去ることになる。戦力比は46対38、我が軍の優勢は動かない。諸君の奮戦に期待する!

「総帥!連邦軍が太平洋に多数の優勢なる戦力を投入してきました。ハワイの水中MS戦隊は一時撤退、トリントン・ジャブロー連絡線を破壊する作戦は失敗です!」
ぬうう、ぐっ!
トリントンの進軍速度を上げさせろ!多少の損害はかまわん、敵撃滅を最優先だ。ハワイはズゴックの量産をできうる範囲で強化、あと手当たり次第にパイロットそんなかに詰めとけ!
いいか?ここを誤るとニューヤークの二の舞だぞ!

▼おまけ
そのころの宇宙。
「ドズル中将、微妙に暇だったり忙しかったりしますね」
デラーズ、オレはルナ2で釣りをしてるからいいけど、お前んとこは結構損害出てないか?」
「つったって、たまーに軌道上にカプセルが浮いてくるだけっすからねぇ。むかしみたいにマゼランの大艦隊の襲来ってーのもなくなりましたし」
「まぁ、敵さんがおとなしいのはいいがなぁ、おかげで装備の更新がまったく行われん」
「えへへ、うちんとこ、まだ旧ザクとかガトルとか使ってますよ」
「うへ、オレんとこザクF型あるぜ?こんどのザクR型の試作機おまいんとこに譲るよ」
「まじすっか!えへへ、かえってわるいなぁ〜」
「まぁ、試作機だけは廻って来るからなぁ、試作機だけだけど」
「試作機といえば、とうとうドムってーのが配備されるらしいですよ。こないだオデッサ上空まで運んだやつに聞きました」
「ふーん、地上攻撃軍は羽振りがよくていいなぁ」
「まぁ、ジオン宇宙攻撃軍と宇宙機動艦隊を併せても、ジオン地上攻撃軍の総数の三分の一にもなりませんからねぇ。仕方ないんじゃないですか?」
「まぁなぁ。シャアのやつも宇宙軍に見切りをつけて、とっとと特命を受けて出て行ったし」
「ドズル中将、ひまっすねー」
デラーズよ、ひまだなー」