ロボットスーツHAL

昨晩、HALについて話した。今週の少年マガジン「もうしま」で登場したからだ。HALって実績上げてたんだねー、って感じで。
ところが、一緒に食事をしていた人間は、だれもHALを知らない。
そういえば登場から早二年だ、目立ったメディア露出もないベンチャー企業の製品だから、こんなものかも知れんのだろうか。


CYBERDYNE
筑波大学のロボット研究室が立ち上げたベンチャー企業が、サイバーダインだ。
おそらく名前のもとになったのはターミネーターであり,その事から類推するに、会社の目的は世界制服か、もしくは人類の抹殺だろう。前述の「もうしま」で紹介されていた山海教授のキャラクターとも一致するし、恐ろしい会社だ。
主な事業内容は、ロボットスーツHAL*1の研究開発と生産にある。
*2
ここにHALの動作原理に関する解説がある ⇒ HAL動作原理
注目する点は一つ、装着に外科的手術が必要ないことだ。センサー類のセットアップの関係上、個人毎に調整は必要だが、装着は服の上からベルクロで行う。また、特別な訓練も要らない。
ゆえにシステムの導入も容易で、電源を確保出来ればよい。自動診断機能のある充電用のメンテナンスベースを一機用意するだけで、どんな現場にも導入が可能だろう。*3

このHALは所謂倍力服ではない。装着者の力を増幅するのがパワードスーツだが、HALは装着者にその能力が無くても機能する。
つまり、歩く事が出来ない人、筋組織に問題があったり、もしくは足そのものが無かったりしても*4、問題なく機能するのだ。
だからパワードスーツでは無く、ロボットスーツ
現在は、ダイワハウスが介護において事業展開を行っている。
自立支援ロボットHAL(要介護者の為の補助装置として下半身タイプのみ扱っている)
工業労働用途へは現在開発中。これからの高齢化社会、老人を労働力と考えるなら、HALは実に魅力的な商品となるだろう。
(個人的な感想を言わせてもらえば、工場労働従事者としては、60過ぎても現場に出る事を思うと、楽しい未来像とは思えなくなるんだけどね(笑))

幾つかの疑問点。たとえば汗をかくとどうなるのだろう。生体センサーの授感への影響は如何程だろうか?
同様に、防水防塵への懸念もある。
将来活躍が期待できる環境が多いだけに、クリアせねばならない項目は多岐にわたるだろう。先は長い。
今はただ、技術が熟成するのをゆっくりと眺めて待つとしよう。

*1:この今にも叛乱を起こしそうな名前だってわざと割ってるに違いない、きっとそうだ

*2:最近のアニメでは、マクロスFのEXギアが一番イメージに近いか

*3:制御系が独立して内蔵されていることが、実は一番凄いことなのかもしれない

*4:流石にそこまでの機能はまだ無いけど。将来的には到達できると思うけどね