読了の09

一気に読み下す。
ラスト、カプセルを射出してタッチダウンの流れは予想通り。加速にも軌道変更にも、そして特に減速においても振り回す質量は少ない方が有利だと感じたからだが。
最悪、宇宙服で放り出される奴とか出るんじゃないかとも思ってたんだけども(笑)そこまでのデッドヒートにはならず。や、十分トラブルで二転三転したレースではありました。
個人的にはゼロゼロマシンの出番が少なくて残念かなぁ〜。キセノンガスによるイオンジェットと言えば、はやぶさと同じエンジンだよねェ。
あの頃、この小説を読んでいたら、違う興奮の仕方もしたんだろうなぁ(笑)

あとがきを読む。のぞみの打ち上げについての感想が書かれている。今となっては、のぞみの「恐るべき旅路」については皆も知っての通りなのだが。そうか、きれいな打ち上げだったのか。
この本が書かれてから10年。昨年、アメリカの新しい月計画が発表された。今年からは、より具体的な計画が遂行されていくだろう。
シャトルは退役し、往還機の未来は閉ざされた。スペースプレーンは未だ絵空事の世界だ。空中発射での宇宙へのアプローチも、必要な質量を軌道投入できるレベルに到っていない。
宇宙はまだ遠い。
だが、だれも諦めちゃ居ない。ついこないだも、JAXAの有人月計画が発表されたばかりだ。2030年だとよ、オレ60になっちまってるよ!www
でもきっとやっちまうんだろうな。時間はかかっても、行っちまう奴は居るんだろうな。ソレこそ、この小説のように、その気になった星のパイロットを止められる奴なんか、いやしねぇんだから。