ジャミトフの無謀

MS IN ACTION!! ハンブラビ

MS IN ACTION!! ハンブラビ

「シャアの叛乱ですが、制圧は順調です」
うん、流石にギラ・ドーガが出てくると厄介だけど、それらの初期配置のMSを始末したらいつもの展開だからね。
「シャア、出ました。随伴二機と共にヤクト・ドーガで来ています」
モンシア、ベイト、アデルのMkIIとGMIII。合わせて三倍強のユニット数だ、丁寧に包囲し、その上で押しつぶせ。
「駄目ですな。戦闘の結果ガンダムMkII、全滅です。部隊を引かせます」
ぬう、腐っても赤いか、シャア。モンシア達にはバイアランをあてがっておけ。他のパイロット連中にもだ。オーガスタ組にはバウンドドッグを優先的に。


1/220 バイアラン(機動戦士Zガンダム)(機動戦士Zガンダム)

1/220 バイアラン(機動戦士Zガンダム)(機動戦士Zガンダム)

アクシズ、核パルスエンジン沈黙しました。解体は完了です」
終わったか。あとはスウィートウォーター、いやサイド1を残すのみだな。一気に押し込んでしまおう。なに、此処まで来ると、見慣れた光景だ。

「全ての敵勢力の排除に成功しました。今や、地球は我々ティターンズのコントロール下にあります」
ご苦労バスク、そしてさよならだ。
「…な!に?」
狡兎死して走狗烹らるる、だよ。最早ティターンズは不要だ。
「我らなくして、いかがするおつもりか!?」
オレはね破壊者なんだよ。次は経済を破壊し、その事を持ってして地球連邦を破壊する。
「我等が血を流し、勝ち得た物を破壊すると言うのか!」
そもそも、もう壊れちゃってんだよ、ゆっくりと壊れて行ってんの。だったら、いっそさっぱり壊した方が、人は未来に向けるさ。これからは特権階級は地球に住むんじゃないの、宇宙に進出していくエリートがソレなんだよ。
ティターンンズがそれはさせん!我らこそ、地球連邦の秩序なのだ」
吼えるなよ、バスクティターンズの体現者、恐怖と狂気を統べる者。いいだろう、戦争だ。戦争だよ。
だがいいかな?度重なる戦乱に耐えられるのかな?オマエの大好きな地球がさ?
「ドゴスギアを発進させろ。グリプスにも打電だ、コロニーレーザー発振準備。目標は、ジャミトフ・ハイマン!」
はっ!はっはっはっはっはっは!はーーっはっはっは!!!

かくて地球は再び戦火に覆われ、人類は帰るべき故郷なる星を失ったと言う。
ジャミトフ・ハイマンが真に目指したものが何であったのか、いまやもう知る者は居ない。