天からの一撃―ダブルクロス・リプレイ・ストライク (富士見ドラゴン・ブック)作者: 小太刀右京,F.E.A.R.,石田ヒロユキ出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2007/07メディア: 文庫 クリック: 9回この商品を含むブログ (42件) を見る

読了の38
おまえら全員酒でものんでんのか?

高校時代の友人にいわく「リプレイを読んで一番楽しいのは、セッションに参加した奴等だ。」 当時至極尤もだとえらく感心したものだ。
近年になって、読み物としてのリプレイが力をつけ始め、リプレイのみの購買層を獲得したり、それに合わせてプレイヤーも登場キャラクターの一部として捉えた手法などが採られ、上記の発言は当てはまらなくなるのだが。このリプレイに限っては、コレ読んで一番楽しいのは、参加したコイツラだとオレは確信する。 
や、まじで(笑)

マンガはキャラクターだ。小説はキャラクターだ。
作劇の心得を説く書物は口を揃えてそういうのだ。そしてそれはとても正しい。
登場人物の魅力だけで、お話を引っ張っていくやり方は、所謂ライトノベルの手法ですな。世の中キャラが当れば、構成が壊れとろうが、文章が拙かろうが問題ないのである*1。いや、いっそキャラ小説などはそのくらいのほうが!(笑)
話を戻そう。
実はRPGの方がそのことは顕著で。
GMは事前にいろいろ準備して、構成やアイディアで何とか面白くする努力をする。
が、物語の最も大事なパーツ、すなわち登場人物はプレイヤーのものである*2
逆に言えば、面白いキャラクターがそろえば*3、凝った構成や斬新なアイディアなるものは一切要らないのである。
つーかぶっちゃけシナリオ、悪くすればGMすらいらねぇ(笑)オレらRPGゲーマーはその事については実感しているはずだぜ?
その意味で、このリプレイは商業的には大変問題のある物だとおもうぞ。こんだけぶっ壊れたキャラクターをとりそろえりゃ、アナタ。これ、ダブルクロスのルールとか既に関係ないじゃん。
や、面白いからオールオッケーなのだが。

*1:偏見。…だと思う。

*2:つくづくハンドアウトは偉大な発明だ

*3:楽しい仲間が集まれば