テレワーク

日に日に大事になっていく、納豆ダイエットに関する捏造問題。
ネットでの反応は意外と冷静な。だが、メディアのたたきあいというか、報道による制裁攻撃の様相を呈していて。
スポンサーが降りたことによる、番組の打ち切りは仕方ないにしても。責任問題は大きく広がっていき、製作会社の社長辞任までに進んだ。

日本テレワーク。もとより悪臭芬々たる製作会社である。捏造、やらセ、打ち切りになった番組も、今回の事が初めてではない。しかして業界大手の威光ゆえか、責任追及のメスが及んだ事は稀であったそうな。
その意味で、今回の騒動は必要な展開であったともいえるのだが。SFファン。というか、オタクのボクとしては少し複雑な心境になってしまっているのだ。

日本テレワークといえば、ボクにとっては「宇宙大元帥野田昌宏*1の会社なのだ*2。野田さんの会社ということは、ガチャピンの会社でも在る*3。初期には、小松左京竹内均などのメンバーが監修し、本物のサイエンス番組を作っていた。その上で、子供向けの傑作「ポンキっキ」*4がある。
だから、ボクにとっては、「その、日本テレワーク」なのだよね。近年の、悪評名高き製作会社ではなくてさ。
今回辞任した社長も、野田元帥の執筆物にお名前を拝見した覚えがあり、複雑な心境にならざるを得ないのだ。
なんかねぇ、なんかねぇ、なんだろうねぇ。
メディアこそ率先してたたいてる現状と、それこそ「奴らの作るものを、信じる事こそがバカの証拠」とするネットの風聞。そんなことを言われてしまって、当然になってしまった製作会社、というかテレビマンの集団。
陳腐ではあるが「地に落ちた憧れ」といったものだろうか。見たくはないものを見てしまったよ…。そんな事件である。

余談。
野田昌宏氏の著書、「スペースオペラの書き方」は良書だ。ゲームマスターを嗜む諸氏にお勧めしたい。

*1:スターウォ−ズの翻訳者として有名だが、僕としてはやはりハミルトンかなぁ。氏が、フューチャーメンを語るときの論調がとても好きだ。

*2:無論、昔の話

*3:っと、コレは余談。ガチャピンのモデルは宇宙大元帥と言うのが定説なのだ。確かに良く似ている。

*4:この番組の全体を包む雰囲気に、哀切なものを感じるのはボクだけだろうか?子供心に、切なさや、はかなさを受け取ったのだが…。