最近読んだもの

○楓の剣(2)
読了。
正月に出た本の続編。舞台立てのしっかりした江戸物時代小説。
けれど登場人物は少女小説というかライトノベルのそれ(や、ライトノベルのレーベルなんだから当然なんだが)おきる事件は妖怪変化、陰陽道
(そういや「平賀源内 化け猫退治」って小説もあったな)
それでてキワモノっぽいところが無く、用語が適切で文章は軽妙。つーか、素で唸ってしまったよ。
まぁ、それだけに主人公達の話し言葉が、今様の若者言葉なのが浮くんですがね(笑)
僕などは、逆にソコに面白みを感じるのですが。

センチュリオン急襲作戦
IF戦記ノベルを主戦場とする陰山琢磨氏の近未来SF。舞台は2010年、書かれたのは2000年。ずいぶん前に読んだのだけれど、不意に最近読み返してみた。
斬新で画期的な自立戦闘機械がとある兵器メーカーの開発室で完成される。が、斬新過ぎてお蔵いり、なぜならその機械二本の足が付いているからだ。企画開発をやった人は一計を悪企み、実戦でその性能を証明しようとする。
展開の中で、コントロールの入力方式や、操作の習熟訓練が大きな問題となる。が、登場人物の一人、ロシア人の老傭兵が「二足歩行兵器の操作に習熟した人間なら、日本中にいるじゃないか!」といいだす。かくて戦闘機械による作戦行動は、ゲームメーカのデモプレイという偽装の元に展開されるのであった!
いやもう、大阪の街を好き勝手に暴れる下りは面白いですよ、パトレイバーの映画の2が好きな人なら気に入るかも。(や、あの映画の何処が好きかにもよるけど)
細かな先端技術の部分で情報が古いところがあるけど、それ以外では強い説得力を持つ小説。特に戦闘機械の武装の面では。
実際、2003年に発表された、米海兵隊の開発中であるロボット兵器の武装と似通ってるんだよね。ちなみに、小説のロボットがセンチュリオン海兵隊のロボットがグラディエーター。同居人K太と一緒にこの微妙な符丁に大笑いした覚えがあります。

○ボトルシップトルーパーズ
馬頭ちーめいブレイクエイジ、その外伝。
長らく中断してましたが、めでたく書下ろしにて完結。やぁ、6年ぶりだって?すげぇすげぇ、六年経っても本を出してくれる出版社がすげぇ。

ファイブスター物語(12)
や、こちらも負けずにお待たせマン。でもねぇ、FSSのファンは待つのには慣れてるから(笑)
今回一番ビビットきたのはビュラードの妹ちゃんでしょうか。アイシャと気が会う時点でダメダメですな(笑)
あとはKOGですね。ルミナスに改装されちゃったわけで、「暇そうだな」「ぎっくぅ」てなもんですよ(笑)